60 勳等賞牌制定ノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

勳等くんとう賞牌しょうはい制定せいてい勅語ちょくご(明治八年四月 岩倉公實記)

【謹譯】ちんおもフニ、およ國家こっかこうテ、せきあらわものよろしこれ褒賞ほうしょうシ、もっこれむくユヘシ。よっ勳等くんとう賞牌しょうはいてんさだメ、人々ひとびとヲシテ寵異ちょうい表彰ひょうしょうスルところアルヲラシメントスなんじ有司ゆうしそれ斯旨このむねたいセヨ。

【字句謹解】◯績ヲ顯ス者 手柄てがらをたてる者 ◯褒賞 賞揚しょうようすること ◯勳等 手柄について等級を定める ◯賞牌 優等者―功績ある者にあたへる徽章きしょう。西洋流には、メダルのことをいふ ◯寵異 優れた者を愛重あいちょうすること ◯有司 役人。

【大意謹述】思ふに、國家こっかのため、こうて、手柄をあらはしたものにたいし、これを褒賞ほうしょうして、むくゆべきは、至要しようの事である。ちんこの旨により、勳等くんとう賞牌しょうはいのことを規定し、人々をして奉公ほうこう上、優秀のてんを有するものは必ず表彰せられるといふ旨を知らしめようと考へる。汝等なんじら役人らは、朕の意のあるところを十分に諒解りょうかいせよ。