54 新年宴會ノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

新年しんねん宴會えんかい勅語ちょくご(明治六年一月五日 太政官日誌)

【謹譯】ちんここ新年しんねんシ、あわせ改曆かいれきしゅくシ、群臣ぐんしん會同かいどうシ、酺宴ほえんリ、舞樂ぶがくそうセシム。なんじ群臣ぐんしんちんともけいスルノたいシ、かんつくセヨ。

【字句謹解】◯新年ヲ賀シ 言ふまでもなく明治六年の新年祝賀しゅくがの意を表すること、それは舊曆きゅうれきを改めた最初の新年である ◯改曆ヲ祝シ これは『改曆かいれき勅語ちょくご』(明治五年十一月九日、太政官日誌)―『道德どうとく敎育きょういく篇』に謹述きんじゅつした―を參照さんしょうのこと。明治五年布告ふこく第三百三十七ごうに「今般こんぱん太陰曆たいいんれきはいし、太陽れき御頒行ごはんこう相成候あいなりそうろうつききたる十二月三日を以て明治六年一月一じつと定めらるべく候事そうろうこと」とある ◯會同 召し集めること ◯輔宴ヲ張リ 天皇が中心となつて宮中で酒宴しゅえんを開かれること ◯舞樂 まいの伴ふ雅樂ががく ◯歡ヲ盡セヨ 十分滿足まんぞくするまで酒宴をつづけよとのおおせである。

【大意謹述】ちんは今、新年を祝賀しゅくがすると共に從來じゅうらい太陰曆たいいんれきはいして太陽れきへんじたのをいわひ、一同のしんを召し集めて酒宴しゅえんを張り、餘興よきょうとして舞樂ぶがくそうせしめる。汝等なんじら群臣ぐんしんは、朕が皆と共に喜ぶの意味をたいし、十分滿足まんぞくするまで酒宴をつづけよ。