53 新年拜賀ノ各國公使ニ下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

新年しんねん拜賀はいが各國かっこく公使こうしくだたまヘル勅語ちょくご(明治六年一月二日 太政官日誌)

【謹譯】新年しんねん吉辰きっしんあたリ、ちん卿等けいら祝辭しゅくじおおい滿足まんぞくセリ。卿等けいら各々おのおのつつがナクしょくほうス。ちんこれよろこフ。おもフニかく貴國きこく皇帝こうてい大統領だいとうりょうまた幸福こうふく安寧あんねいナルヘシ。卿等けいらちんつたヘヨ。

【字句謹解】◯新年ノ吉辰 新年のき日といふのに同じ ◯恙ナク 無事での意 ◯安寧 くにおだやかで人民が安堵する意で、安穩あんのんと同じ。

【大意謹述】新年の吉日にあたつて、ちん各國かっこく公使こうし一同のいわひの言辭ことばに接し、すこぶ滿足まんぞくに思ふ。同時に卿等けいら公使一同も無事その責任を全うせることを慶賀けいがする。多分、卿等けいらくにの皇帝あるいは大統領も、日本と同じく幸福こうふくであり、國がおだやかで人民が安堵してゐることであらう。卿等けいらは朕の意を各自の主君・統治者につたへてほしい。