63 大神宮ニ大勳章ヲ納ムルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

大神宮だいじんぐう大勳章だいくんしょうおさムルノ勅語ちょくご(明治九年十二月 岩倉公實記)

【謹譯】ちんさき勳章くんしょうてんさだメ、旭日きょくじつ大綬章だいじゅしょう以下い かしゅ章飾しょうしょくつくル。今又いままた大勳位だいくんい菊花きっか大綬章だいじゅしょうおよび菊花章きっかしょうノ二しゅせいシ、もっ奬勵しょうれいみちひろメントスよっさきノ八しゅあわセテ、これ祖宗そそうびょうおさメ、なが國家こっか型典けいてんトス。なんじ有司ゆうしそれこのむねたいセヨ。

【字句謹解】◯勳章 國家こっかたいしてつくした功勞こうろうを表彰せられる記章きしょう菊花章きっかしょう寶冠章ほうかんしょう旭日章きょくじつしょう瑞寶章ずいほうしょう金鵄章きんししょうなどがある ◯旭日大綬章 旭日きょくじつ桐花とうか大綬章だいじゅしょうと共に、くんとうじょせられしものにたまはる ◯大勳位 菊花きっか大綬章だいじゅしょう我國わがくに最上の勳位くんい大勳位だいくんいふ。普通は皇族にたまわるのが、菊花きっか大綬章だいじゅしょうである ◯菊花章 大勳位だいくんいじょせられた人々にたまわ頸飾くびかざり ◯奬勵の道 國家に奉公ほうこうする事をはげまし導く道 ◯祖宗ノ廟 伊勢大廟いせのだいびょうの事 ◯型典 定つた規定。

【大意謹述】ちんきに勳章くんしょうについての規定を作り、旭日きょくじつ大綬章だいじゅしょう以下八種の勳章くんしょう頸飾くびかざりなどを作らしめた。今また大勳位だいくんい菊花きっか大綬章だいじゅしょう及び菊花章きっかしょうの二種を作成させ、ひろ臣民しんみん奉公ほうこうたいする熱意をはげまし、導かうと考へる。よって以前の八種と新規の勳章くんしょうとを合せて、これを皇祖こうそ天照大御神あまてらすおおみかみを祭りまゐらせてゐる伊勢大廟いせのだいびょう奉納ほうのうし、かくして長く國家の規定とさうと思ふ。なんじら諸役人は、このむねたいし、各自、奉公ほうこうの道をはげむべきである。