46-6 國難の平定を祈るの宣命 伏見天皇(第九十二代)

國難こくなん平定へいていいのるの宣命せんみょう(第六段)(正德六年七月 公卿勅使參宮次第)

外宮仁者、御弓、御箭、御飾劍、御桙、御錦蓋、御鏡、御玉佩、御麻桶、御線柱、唐錦一段、唐綾一段、火取珠一顆、作花三枝、銀鳳一羽、雕馬一疋、右御馬一疋率副進給。又荒祭宮金銀獅子形各一頭進給。此外內外、銀劍各一柄進給

【謹譯】外宮げぐうには御弓おんゆみ御箭おんや御飾劍おんかざりのつるぎ御桙おんほこ御錦蓋おんきんがい御鏡おんかがみ御玉佩おんぎょくはい御麻桶おんあさおけ御線柱おんせんちゅう唐錦からにしきたん唐綾からあやたん火取珠ひとりたま作花さっか銀鳳ぎんぽう雕馬ちょうばぴきに、みぎ御馬おんうまぴきひきへてすすたまふ。また荒祭宮あらまつりのみや金銀きんぎん獅子形ししがたおのおのとうすすたまふ。ほか內外ないげみやに、銀劍ぎんのつるぎおのおのぺいへてすすたまふ。

【字句謹解】◯外宮 豐受大神とようけだいじんしょう ◯荒祭宮 皇大神こうたいじん荒魂あらみたまを祭る ◯金銀の獅子形 金銀で作つた獅子。

【大意謹述】外宮げぐう進獻しんけんする品々は、御弓おんゆみ御矢おんや御裝飾おんそうしょく太刀た ち御桙おんほこ御錦蓋おんきんがい御鏡おんかがみ御裝束おんしょうぞく御玉佩おんぎょくはい御麻桶おんあさおけ御線柱おんせんちゅう唐錦からにしきを一たん唐綾からあやを一たん火取珠ひとりだま・造花三銀造ぎんづくりの鳳鳥おおとり・彫刻された馬一匹に、その右にいます馬一匹をへられる。又、荒祭宮あらまつりのみやには金銀で鍍金めっきした獅子を各々一頭進獻しんけんし、この他にも內宮ないぐう外宮げぐうとには銀のつるぎを一本づつへてたてまつる。