22-6 北陸道に警虞を命ずるの勅 光仁天皇(第四十九代)

北陸道ほくりくどう警虞けいぐめいずるのみことのり(寶龜十一年七月 續日本紀

其の六

兵士白丁赴軍、及待進止、應給公粮者、計自起家五日乃給。其閑處者給米、要處者給糒。

【謹譯】兵士へいし白丁はくちょういくさおもむいて、進止しんしつにおよび、まさ公粮こうろうきゅうすべきものは、いえつてより五はかつてすなわきゅうす。閑處かんしょにあるものこめきゅうし、要處ようしょにあるものほしいいきゅうす。

【字句謹解】◯白丁 人夫にんぷのこと、白い狩衣かりぎぬけてゐるので、この名を得た ◯進止を待つ 進退について朝廷からの命を待つ ◯閑處 職務上あまり重要でない場所にまわされた者 ◯要處 重要な場所 ◯ 乾飯ほしいいのこと。

【大意謹述】兵士や人夫にんぷなどが從軍じゅうぐんした場合には、朝廷からの命を受けた者には兵糧ひょうりょうきゅうする。それは家を出た五日後から計算して支給するのである。あまり重要でない場所に就き、したがつて暇のある者には米を、重要な場所に就いて暇のないせわしい者には乾飯ほしいいを支給する。