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47 開成學校開業式ノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

開成かいせい學校がっこう開業式かいぎょうしき勅語ちょくご(明治六年十月九日 太政官日誌)

【謹譯】開成かいせい學校がっこう經營けいえいまさこうフ。ちんいまその開業かいぎょう親視しんしシ、ここ學術がくじゅつ進歩しんぽミス。ちんおもフニ專門せんもん學校がっこうさいたっスルノところナリ。ちんさらニ百ぱん學術がくじゅつますます國內こくない擴張かくちょうセンコトヲス。汝等なんじらこのたいセヨ。

【字句謹解】◯親視 親しくその場に臨んで事に接せられる ◯器ヲ成シ才ヲ達スル 人物を養成し、學才がくさい發達はったつさせる、は人物の器量、働きの意、さいは才能のこと ◯擴張 ひろく根を張る、多數たすうの人々にきわたること。

〔注意〕前條ぜんじょうの『開成かいせい學校がっこう開業式かいぎょうしきノ時ニやとい敎師きょうしニ下シ給ヘル勅語ちょくご』を參照。

【大意謹述】我が國最高の學術研究所である開成かいせい學校がっこうは、諸般しょはんの設備を終り、本日ちんは親しく始業式に臨み、學術の發達はったつ滿足まんぞくに思ふ次第である。朕は本校の如き專門の學術を敎授きょうじゅする學校は、たん學才がくさいを高く進めるのみでなく、器量ある人物を合せて育てあげるのが正しい使命だと考へる。この上望むのは、各種の專門の知識が一層多數たすうの人々にきわたることで、汝等なんじらは朕に同意し、器量・學術兩方面に優れた人物となり、將來しょうらいに活躍して欲しい。

【備考】奈良時代にも、學術奬勵しょうれい勅語ちょくごが度々、はっせられたが、當時とうじ、學者が特に心得こころえねばならなかつたのは、和魂わこん漢才かんさいふことであつた。それが明治時代にると和魂わこん洋才ようさいかわつた。すなわち日本精神せいしんを根本とし、基礎として、歐米おうべい學術の長所を採り入れ、それを生かして用ひる。ここ和魂わこん洋才ようさいの意義がそんする。