大日本詔勅謹解6 雜事篇

15-2 東宮の事について群臣に下し給へる宣命 稱德天皇(第四十八代)

東宮とうぐうの事ことについて群臣ぐんしんに下くだし給たまへる宣命せんみょう(第二段)(天平寶字八年十月 續日本紀) 復勅久、人人己比岐比岐此人乎立天、我功成止念天君位乎謀、竊仁心乎通天人乎伊左奈比須須牟己止莫。己可衣之不成事乎謀止曾、先祖乃…

15-1 東宮の事について群臣に下し給へる宣命 稱德天皇(第四十八代)

東宮とうぐうの事ことについて群臣ぐんしんに下くだし給たまへる宣命せんみょう(第一段)(天平寶字八年十月 續日本紀) 諸奉侍上中下乃人等乃念良末久、國乃鎭止方皇太子乎置定天之、心毛安久於多比仁在止、常人乃念云所仁在。然今乃間此太子乎定不賜在故…

14 讓位の宣命 孝謙天皇(第四十六代)

讓位じょういの宣命せんみょう(天平寶字二年八月 續日本紀) 現神御宇天皇詔旨良麻止詔勅乎、親王諸王諸臣百官人等、衆聞⻝宣。 高天原神積坐皇親神魯弃神魯美命、吾孫知⻝國天下止事依奉乃任爾、遠皇祖御世始弖、天皇御世御世聞看來⻝國天日嗣高御座乃業止…

13 南島に牌を樹つるの勅 孝謙天皇(第四十六代)

南島なんとうに牌はいを樹たつるの勅みことのり(天平勝寶六年二月 續日本紀) 去天平七年、故大貳從四位上小野朝臣老遣高橋連牛養於南島樹牌。而其牌經年、今旣朽壞。宜依舊修樹、每牌顯著島名幷泊船處、有水處、及去就國行程、遙見島名、令漂著之船、知所…

12 卽位の宣命 孝謙天皇(第四十六代)

卽位そくいの宣命せんみょう(天平勝寶元年七月 續日本紀) 天皇御命良末止勅命乎、衆聞⻝宣。 挂畏我皇天皇、斯天日嗣高御座乃業乎受賜氐、仕奉止負賜閇、頂爾受賜理恐末里、進毛不知、退毛不知爾、恐美坐久止宣天皇御命乎、衆聞⻝勅。 故是以御命坐勅久、…

11 讓位の宣命 聖武天皇(第四十五代)

讓位じょういの宣命せんみょう(天平勝寶元年七月 續日本紀) 現神止御宇倭根子天皇可御命良麻止宣御命乎、衆聞⻝宣。 高天原神積坐皇親神魯伎神魯美命以、吾孫乃命乃將知⻝國天下止言依奉乃隨、遠皇祖御世始而、天皇御世御世聞看來⻝國天川日繼高御座乃業止…

10 皇太子五節を舞ひ給ひし時太上天皇に奏し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

皇太子こうたいし五節ごせちを舞まひ給たまひし時とき太上だじょう天皇てんのうに奏そうし給たまへる宣命せんみょう(天平十五年五月 續日本紀) 天皇大命爾坐西、奏賜久、掛母畏伎飛鳥淨御原宮爾大八洲所知志聖乃天皇命、天下乎治賜比平賜比弖所思坐久、上…

9-3 卽位の宣命 聖武天皇(第四十五代)

卽位そくいの宣命せんみょう(第三段)(神龜元年二月 續日本紀) 辭別詔久、遠皇祖御世始而、中今爾至麻弖、天日嗣止高御座而、此⻝國天下乎撫賜慈賜波久、時時狀狀爾從而治賜慈賜來業止、隨神所念行須。是以、宣天下乎慈賜治賜久、(大赦天下、內外文武職…

9-2 卽位の宣命 聖武天皇(第四十五代)

卽位そくいの宣命せんみょう(第二段)(神龜元年二月 續日本紀) 可久賜時爾、美麻斯親王乃齡乃弱爾、荷重波不堪自加止所念坐而、皇祖母坐志志掛畏岐我皇天皇爾授奉岐。依行而是平城大宮爾現御神止坐而、大八島國所知而、靈龜元年爾此乃天日嗣高御座之業、…

9-1 卽位の宣命 聖武天皇(第四十五代)

卽位そくいの宣命せんみょう(第一段)(神龜元年二月 續日本紀) 現神大八洲所知倭根子天皇詔旨止勅大命乎、諸王諸臣百官人等、天下公民衆聞⻝宣。 高天原爾神留坐皇親神魯美命、吾孫將知⻝國天下止與佐斯奉志麻爾麻爾、高天原爾事波自米而、四方⻝國天下乃…

8 諸國の風土記を徵し給へるの制 元明天皇(第四十三代)

諸國しょこくの風土記ふ ど きを徵ちょうし給たまへるの制せい(和銅六年五月 續日本紀) 畿內七道諸國郡郷名、著好字。其郡內所生、銀銅彩色、草木禽獸魚蟲等物、具錄色目。及土地沃塉、山川原野名號所由、又古老相傳舊聞異事、載于史籍、言上。 【謹譯】畿…

7-2 改元の宣命 元明天皇(第四十三代)

改元かいげんの宣命せんみょう(第二段)(和銅元年正月 續日本紀) 故改慶雲五年而和銅元年爲而、御世年號止定賜。是以天下爾慶命詔久、冠位上可賜人人治賜。(大赦天下、自和銅元年正月十一日昧爽以前大辟罪已下、罪无輕重、已發覺未發覺、繫囚見徒、咸赦…

7-1 改元の宣命 元明天皇(第四十三代)

改元かいげんの宣命せんみょう(第一段)(和銅元年正月 續日本紀) 現神御宇倭根子天皇詔旨勅命乎、親王諸王諸臣百官人等、天下公民衆聞宣。 高天原與利天降坐志天皇御世乎始而、中今爾至麻弖爾天皇御世御世、天豆日嗣高御座爾坐而、治賜慈賜來⻝國天下之業…

6-2 卽位の宣命 文武天皇(第四十二代)

卽位そくいの宣命せんみょう(第二段)(元年八月 續日本紀) 是以百官人等、四方⻝國乎治奉止任賜幣留國國宰等爾至麻氐爾、天皇朝廷敷賜行賜幣留國法乎過犯事無久、明支淨支直支誠之心以而、御稱稱而緩怠事無久、務結而仕奉止詔大命乎、諸聞⻝止詔。 故如此…

6-1 卽位の宣命 文武天皇(第四十二代)

卽位そくいの宣命せんみょう(第一段)(元年八月 續日本紀) 現御神止大八島國所知、天皇大命良麻止詔大命乎、集侍皇子等王臣百官人等、天下公民諸聞⻝止詔。 高天原爾事始而、遠天皇祖御世中今至麻氐爾、天皇御子之阿禮坐牟彌繼繼爾、大八島國將知次止、天…

5 醴泉涌出せるにより下し給へる詔 持統天皇(第四十一代)

醴泉れいせん涌出わきいだせるにより下くだし給たまへる詔みことのり(八年三月 日本書紀) 粤以七年歲次癸巳、醴泉涌於近江國益須郡都賀山、諸疾病停宿益須寺、而療差者衆。故入水田四町布六十端、原除益須郡今年調伇雜傜、國司頭至目、進位一階、賜其初驗…

4 休祥を享くるの詔 天武天皇(第四十代)

休祥きゅうしょうを享うくるの詔みことのり(十二年正月 日本書紀) 明神御大八洲、日本根子天皇勅命者、諸國司國造郡司及百姓等諸可聽矣。朕初登鴻祚以來、天瑞非一二多至之。傳聞、其天瑞者、行政之理、協于天道則應之。是今、當于朕世、每年重至。一則以…

3 白雉の詔 孝德天皇(第三十六代)

白雉はくちの詔みことのり(白雉元年二月 日本書紀) 聖王出世、治天下時、天則應之、示其祥瑞。曩者西土之君、周成王世、與後漢明帝時、白雉爰見。我日本國譽田天皇之世、白烏樔宮。大鷦鷯帝之時、龍馬西見。是以自古迄今、祥瑞時見、以應有德、其類多矣。…

2 遺詔 推古天皇(第三十三代)

遺詔いしょう(三十六年三月 日本書紀) 比年、五榖不登、百姓大飢。其爲朕興陵、以勿厚葬。便宜葬于竹田皇子陵。 【謹譯】比年としごろ、五榖こく登みのらず、百姓せい大おおいに飢うう。其それ朕ちんが爲ために陵みささぎを興おこして、以もって厚あつく葬…

1 聖德太子の病を問ふの勅 推古天皇(第三十三代)

聖德太子しょうとくたいしの病やまいを問とふの勅みことのり(二十九年二月 扶桑略記) 朕聞、太子寢病、將以遷化他界。每加慰問、言與涕並。痛乎哀哉。其難再遇。若有所願、朕將隨之。 【謹譯】朕ちん聞きく、太子たいし病やまいに寢ふし、將まさに以もって…

大日本詔勅謹解6 雜事篇 例言

例言 一、本篇は、標題の如き性質上、政治・經濟けいざい・軍事・敎育、各般かくはんの人事など、諸方面に亙わたつてゐるが、成るべく、その中でも、重要なものを收おさめた。 一、誄詞るいしについて、明治・大正・昭和時代に於ける主要なものを大抵謹載き…

大日本詔勅謹解6 雜事篇 序言

序言 本篇には、各時代の生活に交渉ある御詔勅ごしょうちょくを謹載きんさいした。政治・經濟けいざいに關かんするものもあれば、風敎ふうきょう・道德どうとくに交渉を持つものもある。或あるいは風俗・地文ちもんその他、各般かくはんの事項に亙わたつてゐ…