大日本詔勅謹解6 雜事篇

112 皇太子ノ御誕生ニ就テ恩赦ノ詔 今上陛下(第百二十四代)

皇太子こうたいしノ御誕生ごたんじょうニ就ついテ恩赦おんしゃノ詔みことのり(昭和九年二月十一日) 【謹譯】朕ちん皇太子こうたいし明仁あきひと親王しんのうノ誕生たんじょうヲ懌よろこヒ、遍あまねク其そノ慶けいヲ同おなじクセムコトヲ念おもヒ、紀元き…

111 卽位式ノ勅語 今上陛下(第百二十四代)

卽位式そくいしきノ勅語ちょくご(昭和三年十一月十日) 【謹譯】 朕ちん惟おもフニ、我わカ皇祖こうそ皇宗こうそうノ大道だいどうニ遵したがヒ、天業てんぎょうヲ經綸けいりんシ、萬世ばんせい不易ふえきノ丕基ひ きヲ肇はじメ、一系けい無窮むきゅうノ永祖…

110 大正天皇斂葬ノ御誄 今上陛下(第百二十四代)

大正たいしょう天皇てんのう斂葬れんそうノ御誄おるい(昭和二年二月七日) 【謹譯】「御名ぎょめい」敬つつしミテ皇考こうこうノ神靈しんれいニ白もうス、恭うやうやシク惟おもんみルニ、皇考こうこう位くらいニ在おわシマスコト十有ゆう五年ねん、深仁しん…

109 長慶天皇在位ノ詔 大正天皇(第百二十三代)

長慶ちょうけい天皇てんのう在位ざいいノ詔みことのり(大正十五年十月二十四日) 【謹譯】朕ちん惟おもフニ、長慶ちょうけい天皇てんのう在位ざいいノ事蹟じせきハ、史乘しじょうノ紀述きじゅつ審つまびらかナラサルモノアリ。今いまヤ在廷ざいていノ臣僚し…

108 東宮ノ成婚ニ際シテ減刑ノ詔 大正天皇(第百二十三代)

東宮とうぐうノ成婚せいこんニ際さいシテ減刑げんけいノ詔みことのり(大正十三年一月二十六日) 【謹譯】朕ちん、皇太子こうたいし裕仁ひろひと親王しんのう結婚けっこんノ禮れいヲ行おこなフニ當あたリ、廣ひろク其そノ慶福けいふくヲ頒わかタムコトヲ念お…

107 故山縣有朋ヲ弔スルノ勅語 大正天皇(第百二十三代)

故こ山縣やまがた有朋ありともヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(大正十一年二月九日) 【謹譯】忠純ちゅうじゅん志こころざしヲ奮ふるヒテ、大業たいぎょうヲ維新いしんニ賛たすケ、嚴正げんせい朝ちょうニ立たチテ、洪謨こうぼヲ草創そうそうニ翊たすク。功こ…

106 大隈重信ニ賜ヘル誄詞 大正天皇(第百二十三代)

大隈おおくま重信しげのぶニ賜たまヘル誄詞るいし(大正十一年一月) 【謹譯】維新いしんノ際さいヨリ翊賛よくさんノ功こうヲ致いたシ、力ちからヲ邦交ほうこうニ宣のヘ、勞ろうヲ財政ざいせいニ效いたシ、鈞きんヲ秉とリ、國くにニ當あたリテ宏才こうさい能…

105 朝鮮總督府官制改正ノ詔 大正天皇(第百二十三代)

朝鮮ちょうせん總督府そうとくふ官制かんせい改正かいせいノ詔みことのり(大正八年八月十九日) 【謹譯】 朕ちん、夙つとニ朝鮮ちょうせんノ康寧こうねいヲ以もっテ念ねんト爲なシ、其そノ民衆みんしゅうヲ愛撫あいぶスルコト一視し同仁どうじん、朕ちんカ…

104 臨時敎育會議ノ上諭 大正天皇(第百二十三代)

臨時りんじ敎育きょういく會議かいぎノ上諭じょうゆ(大正六年九月二十一日) 【謹譯】朕ちん、中外ちゅうがいノ情勢じょうせいニ照てらシ、國家こっかノ將來しょうらいニ稽かんがヘ、內閣ないかくニ委員會いいんかいヲ置おキ、敎育きょういくニ關かんスル制…

103 臨時外交調査會ノ上諭 大正天皇(第百二十三代)

臨時りんじ外交がいこう調査會ちょうさかいノ上諭じょうゆ(大正六年六月五日) 【謹譯】朕ちん、時局じきょくノ擴大かくだいニ鑑かんがミ、永遠えいえんノ利害りがいヲ慮おもんばかリ、側近そっきんニ臨時りんじ委員會いいんかいヲ特設とくせつシ、中外ちゅ…

102 卽位ノ詔勅 大正天皇(第百二十三代)

卽位そくいノ詔勅しょうちょく(大正四年十一月十日) 【謹譯】 朕ちん、祖宗そそうノ遺烈いれつヲ承うケ、惟神かむながらノ寶祚ほうそヲ踐ふミ、爰ここニ卽位そくいノ禮れいヲ行おこなヒ、普あまねク爾なんじ臣民しんみんニ誥つク。 朕ちん惟おもフニ、皇祖…

101 井上馨ニ賜ヘル誄詞 大正天皇(第百二十三代)

井上いのうえ馨かおるニ賜たまヘル誄詞るいし(大正四年九月六日) 【謹譯】勤王きんのうノ大義たいぎヲ唱となヘテ克よク囘天かいてんノ偉業いぎょうヲ翼たすケ、海外かいがいノ情勢じょうせいヲ察さっシテ終ついニ開國かいこくノ宏猷こうゆうヲ賛さんシ、力…

100 昭憲皇太后ニ捧ケラレシ御誄 大正天皇(第百二十三代)

昭憲しょうけん皇太后こうたいごうニ捧ささケラレシ御誄おるい(大正三年五月二十四日) 【謹譯】 「御名ぎょめい」謹つつしミテ皇妣こうひノ靈前れいぜんニ白もうス。 皇考こうこうノ喪期そうきヲ除じょスルコト才わずカニ半歲はんさい餘よ、追慕ついぼノ淚…

99 故德川慶喜ヲ弔スルノ勅語 大正天皇(第百二十三代)

故こ德川とくがわ慶喜よしのぶヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(大正二年十一月二十九日) 【謹譯】國家こっかノ多難たなんニ際さいシテ閫外こんがいノ重寄ちょうきニ膺あたリ、時勢じせいヲ察さっシテ政まつりごとヲ致いたシ、皇師こうしヲ迎むかヘテ誠まこと…

98 桂太郞ニ賜ヘル誄詞 大正天皇(第百二十三代)

桂かつら太郞たろうニ賜たまヘル誄詞るいし(大正二年十月十八日) 【謹譯】夙つとニ身みヲ戎馬じゅうばニ委ゆだネ、深ふかク力ちからヲ經綸けいりんニ致いたシ、屢々しばしば補袞ほこんノ任にんニ膺あたリ、又また締盟ていめいノ效こうヲ奏そうシ、勳績くん…

97 恩赦ノ詔書 大正天皇(第百二十三代)

恩赦おんしゃノ詔書しょうしょ(大正元年九月十三日) 【謹譯】朕ちん、遽にわかニ大故たいこニ遭あヒ、哀矜あいきょう已やマス。前典ぜんてんヲ繹たずネテ惠澤けいたくヲ遠邇えんじニ洽あまねカラシメ、以もっテ朕ちんカ罔極もうきょくノ哀あいヲ伸のヘンコ…

96 改元ノ詔勅 大正天皇(第百二十三代)

改元かいげんノ詔勅しょうちょく(明治四十五年七月三十日 官報) 【謹譯】朕ちん、菲德ひとくヲ以もっテ大統だいとうヲ承うケ、祖宗そそうノ靈れいニ誥つケテ萬機ばんきノ政まつりごとヲ行おこなフ。茲ここニ先帝せんていノ定制ていせいニ遵したがヒ、明治…

95 宗秩寮設置ニ付キ華族ニ下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

宗秩寮そうちつりょう設置せっちニ付つキ華族かぞくニ下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治四十三年八月三十一日 官報) 【謹譯】 華族かぞくハ士民しみんノ上うえニ位くらいス。宜よろシク履操りそう端肅たんしゅく、力つとメテ世よノ儀表ぎひょうタルヘシ…

94 故伊藤博文ヲ弔スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ伊藤いとう博文ひろぶみヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(明治四十二年十一月 官報) 【謹譯】志こころざしヲ立たテテ奮勵ふんれい、王政おうせいノ復古ふっこヲ唱となヘ、難なんヲ排はいシテ邁往まいおう宏猷こうゆうヲ維新いしんニ賛たすケ、憲法けんぽ…

93 觀艦式御親閱ノ後下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

觀艦式かんかんしき御親閱ごしんえつノ後のち下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治四十一年十一月十八日 詔勅及び令旨集) 【謹譯】朕ちん、嚮さきニ親したシク海軍かいぐんヲ閱えっシテヨリ、已すでニ三さん星霜せいそうヲ經へタリ。今いま演習えんしゅう…

92 陸軍大演習ニ臨幸將卒ニ下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

陸軍りくぐん大演習だいえんしゅうニ臨幸りんこう將卒しょうそつニ下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治四十一年十一月十三日) 【謹譯】演習えんしゅうノ細目さいもくニ就つキテハ、參謀さんぼう總長そうちょうヲシテ講評こうひょうセシメタリ。更さらニ之…

91 帝國軍人援護會ニ賜ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

帝國ていこく軍人ぐんじん援護會えんごかいニ賜たまヘル勅語ちょくご(明治三十九年六月七日 官報) 【謹譯】明治めいじ三十八年ねんノ戰役せんえきニ際さいシ、時ときニ及およヒ財ざいヲ募つのリ、以もっテ軍人ぐんじん家族かぞく遺族いぞく廢兵はいへい救…

90 故本居宣長位階追陞ノ策命 明治天皇(第百二十二代)

故こ本居もとおり宣長のりなが位階いかい追陞ついしょうノ策命さくめい(明治三十八年十二月十一日) 天皇乃大命爾坐世、贈正四位本居宣長乃墓前爾宜給波久止宣留。 汝命波古學乃道乃蘊奥乎深久究米、許許太久乃書冊乎著述志、君臣乃名分乎正志、內外乃大義…

89 故西郷從道ヲ弔スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ西郷さいごう從道つぐみちヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(明治三十五年七月 官報) 【謹譯】夙つとニ尊王そんのうノ大義たいぎヲ唱となヘテ以もっテ復古ふっこノ宏謨こうぼヲ賛たすケ、文武ぶんぶノ要職ようしょくニ歷任れきにんシテ、內外ないがいノ機…

88 故近衛忠熙ヲ弔スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ近衛このえ忠煕ただひろヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(明治三十一年三月 官報) 【謹譯】曾かつテ多難たなんニ際さいシテ、先帝せんてい機務き むノ賛輔さんほニ任にんシ、久ひさしク重望じゅうぼうヲ負おヒテ、今時こんじ名門めいもんノ領袖りょうしょ…

87 元帥府ヲ設クルノ勅 明治天皇(第百二十二代)

元帥府げんすいふヲ設もうクルノ勅みことのり(明治三十一年一月 官報) 【謹譯】朕ちん中興ちゅうこうノ盛運せいうんニ膺あたリ、開國かいこくノ規謨き ぼヲ定さだメ、祖宗そそうノ遺業いぎょうヲ紹述しょうじゅつシ、臣民しんみんノ幸福こうふくヲ增進ぞう…

86 故後藤象二郞ヲ弔スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ後藤ごとう象二郞しょうじろうヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(明治三十年八月 官報) 【謹譯】王政おうせい復古ふっこノ大義たいぎヲ痛論つうろんシテ、群議ぐんぎヲ排はいシ、皇國こうこく囘天かいてんノ偉業いぎょうヲ毗賛ひさんシテ、以もっテ國是こ…

85 日本赤十字社ニ下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

日本にほん赤せき十字じ社しゃニ下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治二十八年十月二十九日 官報) 【謹譯】明治めいじ二十八年ねんノ戰役せんえきニ於おイテ、軍衙ぐんが衞生部えいせいぶノ事業じぎょうヲ助たすケ、能よク其そノ本分ほんぶんヲ盡つくス。…

84 財政整理ニ就テ藏相松方正義ニ賜ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

財政ざいせい整理せいりニ就ついテ藏相ぞうしょう松方まつかた正義まさよしニ賜たまヘル勅語ちょくご(明治二十八年三月) 【謹譯】朕ちん惟おもフニ、戰局せんきょくヲ收おさムルニ膺あたリ、財政ざいせいヲ整理せいりスルハ、事こと尤もっとモ重要じゅうよ…

83 故熾仁親王ヲ弔スルノ詔書 明治天皇(第百二十二代)

故こ熾仁たるひと親王しんのうヲ弔ちょうスルノ詔書しょうしょ(明治二十八年一月 官報) 【謹譯】卿けい懿親いしんノ躬みヲ以もっテ、夙つとニ維新いしんノ宏圖こうとヲ翊たすケ、文武ぶんぶノ資しヲ抱いだいテ、克よク中興ちゅうこうノ鴻業こうぎょうヲ輔…