大日本詔勅謹解6 雜事篇

90 故本居宣長位階追陞ノ策命 明治天皇(第百二十二代)

故こ本居もとおり宣長のりなが位階いかい追陞ついしょうノ策命さくめい(明治三十八年十二月十一日) 天皇乃大命爾坐世、贈正四位本居宣長乃墓前爾宜給波久止宣留。 汝命波古學乃道乃蘊奥乎深久究米、許許太久乃書冊乎著述志、君臣乃名分乎正志、內外乃大義…

89 故西郷從道ヲ弔スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ西郷さいごう從道つぐみちヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(明治三十五年七月 官報) 【謹譯】夙つとニ尊王そんのうノ大義たいぎヲ唱となヘテ以もっテ復古ふっこノ宏謨こうぼヲ賛たすケ、文武ぶんぶノ要職ようしょくニ歷任れきにんシテ、內外ないがいノ機…

88 故近衛忠熙ヲ弔スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ近衛このえ忠煕ただひろヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(明治三十一年三月 官報) 【謹譯】曾かつテ多難たなんニ際さいシテ、先帝せんてい機務き むノ賛輔さんほニ任にんシ、久ひさしク重望じゅうぼうヲ負おヒテ、今時こんじ名門めいもんノ領袖りょうしょ…

87 元帥府ヲ設クルノ勅 明治天皇(第百二十二代)

元帥府げんすいふヲ設もうクルノ勅みことのり(明治三十一年一月 官報) 【謹譯】朕ちん中興ちゅうこうノ盛運せいうんニ膺あたリ、開國かいこくノ規謨き ぼヲ定さだメ、祖宗そそうノ遺業いぎょうヲ紹述しょうじゅつシ、臣民しんみんノ幸福こうふくヲ增進ぞう…

86 故後藤象二郞ヲ弔スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ後藤ごとう象二郞しょうじろうヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(明治三十年八月 官報) 【謹譯】王政おうせい復古ふっこノ大義たいぎヲ痛論つうろんシテ、群議ぐんぎヲ排はいシ、皇國こうこく囘天かいてんノ偉業いぎょうヲ毗賛ひさんシテ、以もっテ國是こ…

85 日本赤十字社ニ下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

日本にほん赤せき十字じ社しゃニ下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治二十八年十月二十九日 官報) 【謹譯】明治めいじ二十八年ねんノ戰役せんえきニ於おイテ、軍衙ぐんが衞生部えいせいぶノ事業じぎょうヲ助たすケ、能よク其そノ本分ほんぶんヲ盡つくス。…

84 財政整理ニ就テ藏相松方正義ニ賜ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

財政ざいせい整理せいりニ就ついテ藏相ぞうしょう松方まつかた正義まさよしニ賜たまヘル勅語ちょくご(明治二十八年三月) 【謹譯】朕ちん惟おもフニ、戰局せんきょくヲ收おさムルニ膺あたリ、財政ざいせいヲ整理せいりスルハ、事こと尤もっとモ重要じゅうよ…

83 故熾仁親王ヲ弔スルノ詔書 明治天皇(第百二十二代)

故こ熾仁たるひと親王しんのうヲ弔ちょうスルノ詔書しょうしょ(明治二十八年一月 官報) 【謹譯】卿けい懿親いしんノ躬みヲ以もっテ、夙つとニ維新いしんノ宏圖こうとヲ翊たすケ、文武ぶんぶノ資しヲ抱いだいテ、克よク中興ちゅうこうノ鴻業こうぎょうヲ輔…

82 山縣有朋ヲ戰地ヨリ召還サルル勅語 明治天皇(第百二十二代)

山縣やまがた有朋ありともヲ戰地せんちヨリ召還しょうかんサルル勅語ちょくご(明治二十七年十二月 官報) 【謹譯】朕ちん卿けいヲ見みサル久ひさシ。今いま又また卿けいカ病やまいニ罹かかルヲ聞きキ、軫念しんねんニ堪たヘス、朕ちんハ更さらニ敵軍てきぐ…

81 大孝ニ就テ宮內大臣ニ下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

大孝たいこうニ就ついテ宮內くない大臣だいじんニ下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治二十六年二月) 【謹譯】朕ちん曩さきニ內廷ないていノ費ひヲ省はぶキ、製艦せいかんノ費ひヲ補おぎなハンコトヲ命めいシヌ。サレハ力ちからノ堪たヘ及およハン限かぎリ…

80 故松平慶永を弔するの勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ松平まつだいら慶永よしながを弔ちょうするの勅語ちょくご(明治二十三年六月 官報) 至誠憂國、夙竭藩屛之重任。大義勤王、以賛中興之宏猷。偉勳有成、純忠可嘉。今也淪亡、曷勝悼惜、賜金幣以弔慰。 【謹譯】至誠しせい、國くにを憂うれひ、夙つとに藩…

79 琵琶湖疏水工事竣成式ニ臨幸下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

琵琶湖び わ こ疏水そすい工事こうじ竣成式しゅんせいしきニ臨幸りんこう下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治二十三年四月 官報) 【謹譯】疏水そすいノ工事こうじ竣おわルヲ告つク。吏民りみん協力きょうりょくノ功こう洵まことニ嘉よみスヘシ。從來じゅ…

78 金鵄勳章創設ノ詔勅 明治天皇(第百二十二代)

金鵄きんし勳章くんしょう創設そうせつノ詔勅しょうちょく(明治二十三年二月 官報) 【謹譯】朕ちん惟おもんミルニ、神武じんむ天皇てんのう、皇業こうぎょうヲ恢弘かいこうシ、繼承けいしょうシテ朕ちんニ及およヘリ。今いまヤ夐はるカニ登極とうきょく紀…

77 元勳優遇ニ就テ黑田淸隆ニ賜ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

元勳げんくん優遇ゆうぐうニ就ついテ黑田くろだ淸隆きよたかニ賜たまヘル勅語ちょくご(明治二十二年十一月 官報) 【謹譯】朕ちん樞密すうみつ顧問官こもんかん、陸軍りくぐん中將ちゅうじょう、從じゅ二位い勳くん一等とう伯爵はくしゃく黑田くろだ淸隆き…

76 壺切御劔ヲ傳フルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

壺切御劔つぼきりのみつるぎヲ傳つたフルノ勅語ちょくご(明治二十二年十一月三日 官報) 【謹譯】壺切つぼきりノ劔つるぎハ、歷朝れきちょう皇太子こうたいしニ傳つたヘ、以もっテ朕ちんカ躬みニ迨およヘリ。今いま之これヲ汝なんじニ傳つたフ。汝なんじ其…

75 皇太子冊立ノ詔勅 明治天皇(第百二十二代)

皇太子こうたいし冊立さくりつノ詔勅しょうちょく(明治二十二年十一月三日 官報) 【謹譯】朕ちん、祖宗そそうノ遺範いはんニ循したがヒ、嘉仁よしひと親王しんのうヲ立たテテ皇太子こうたいしト爲なス。茲ここニ之これヲ公布こうふシテ周あまねク知悉ちし…

74 故森有禮ヲ弔スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ森有禮もりゆうれいヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(明治二十二年二月) 【謹譯】多年たねん職しょくヲ外交がいこうノ事務じ むニ奉ほうシ、尋ついテ內閣ないかくノ樞機すうきニ參さんシ、敎育きょういくノ大任たいにんニ居おリ、精せいヲ勵はげまシ、職…

73 勳章增設ノ詔勅 明治天皇(第百二十二代)

勳章くんしょう增設ぞうせつノ詔勅しょうちょく(明治二十一年一月三日) 【謹譯】朕ちん、曩さきニ勳位くんいヲ定さだメ、佩章はいしょうノ制せいヲ設もうク。茲ここニ復まタ潤飾じゅんしょく增設ぞうせつシ、新舊しんきゅう與ともニ併行へいこうシ、勳功く…

72 故島津久光ヲ弔スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ島津しまづ久光ひさみつヲ弔ちょうスルノ勅語ちょくご(明治二十年十二月 官報) 【謹譯】維これ忠ちゅう維これ誠せい、首はじめニ勤王きんのうノ大義たいぎヲ唱となヘ、允文いんぶん允武いんぶ、竟おわりニ中興ちゅうこうノ鴻圖こうとヲ賛たすク。出い…

71 五爵制定ノ詔勅 明治天皇(第百二十二代)

五爵しゃく制定せいていノ詔勅しょうちょく(明治十七年十月 官報) 【謹譯】朕ちん惟おもフニ、華族かぞく勳冑くんちゅうハ國くにノ瞻望せんぼうナリ。宜よろシク授さずクルニ榮爵えいしゃくヲ以もっテシ、用もっテ寵光ちょうこうヲ示しめスヘシ。文武ぶん…

70 故岩倉具視ニ太政大臣ヲ贈ルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ岩倉いわくら具視ともみニ太政だじょう大臣だいじんヲ贈おくルノ勅語ちょくご(明治十六年七月 岩倉公實記) 【謹譯】大節せ つ善よク斷だんシ、旋轉せんてんノ偉業いぎょうヲ賛たすケ、純忠じゅんちゅう正せいヲ持じシ、經綸けいりんノ宏猷こうゆうヲ盡…

69 水產博覽會褒賞授與式ノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

水產すいさん博覽會はくらんかい褒賞ほうしょう授與式じゅよしきノ勅語ちょくご(明治十六年五月二十一日) 【謹譯】朕ちん、茲ここニ親臨しんりんシ、水產すいさん博覽會はくらんかい褒賞ほうしょうノ典てんヲ行おこなフ。惟おもんみルニ吾國わがくに河海か…

68-2 楠正成贈位追陞の策命 明治天皇(第百二十二代)

【備考】大楠公だいなんこうの事は、餘あまり能よく世に知られてゐるが、その祖先そせんについては、現在尙なほ判明しない。唯ただ公こうが河內かわちの住人で、東大寺領の莊務しょうむに關係かんけいしたこと丈だけは、今日こんにち明白になり、東大寺の支…

68-1 楠正成贈位追陞の策命 明治天皇(第百二十二代)

楠くすのき正成まさしげ贈位ぞうい追陞ついしょうの策命さくめい(明治十三年七月二十日 公文錄) 天皇乃大命爾坐世、贈正三位橘朝臣乃墓乃前爾、官位姓名乎使止爲氐宣給波久止宣留。往昔年號乎元弘建武止云志頃、天下亂禮爾亂禮、人心荒備爾荒備氐、天津日…

67 兵制ニ貢獻セシ佛人「ミユニエ」ニ賜ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

兵制へいせいニ貢獻こうけんセシ佛人ふつじん「ミユニエ」ニ賜たまヘル勅語ちょくご(明治十三年五月) 【謹譯】我わが陸軍りくぐん擴張かくちょうノ時ときニ際さいシ、貴國きこく政府せいふニ請求せいきゅうシ、汝なんじヲ以もっテ敎導きょうどうノ事ことヲ…

66 故大久保利通に右大臣正二位を贈るの勅語 明治天皇(第百二十二代)

故こ大久保おおくぼ利通としみちに右大臣うだいじん正しょう二位いを贈おくるの勅語ちょくご(明治十一年五月 三條實美公年譜) 忠純許國、策鴻圖乎復古。公誠奉君、賛丕績于維新。剛毅不撓、外樹殊勳、英明善斷、內奏偉効。洵是股肱之良實、爲柱石之臣。茲…

65 第一囘勸業博覽會開場式ニ臨幸下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

第だい一囘かい勸業かんぎょう博覽會はくらんかい開場式かいじょうしきニ臨幸りんこう下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治十年八月二十一日) 【謹譯】爰ここニ內國ないこく勸業かんぎょう博覽會はくらんかい開場かいじょうノ日ひニ方あたリ、朕ちん親みず…

64 西京・神戸間鐵道開業式ニ臨幸百官ニ賜ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

西京さいきょう・神戸こうべ間かん鐵道てつどう開業式かいぎょうしきニ臨幸りんこう百官かんニ賜たまヘル勅語ちょくご(明治十年二月五日) 【謹譯】西京さいきょう神戸こうべ間かんノ鐵道てつどう工こう竣おわルヲ告つク。朕ちん、親臨しんりんシテ開業かい…

63 太政大臣三條實美ニ大政ヲ委任スルノ勅語 明治天皇(第百二十二代)

太政だいじょう大臣だいじん三條さんじょう實美さねとみニ大政たいせいヲ委任いにんスルノ勅語ちょくご(明治九年六月一日 三條實美公年譜) 【謹譯】朕ちん巡幸じゅんこうノ間あいだ、親したしク政まつりごとヲ視みルコトヲ得えス。凡ぼん百ノ事こと、爾な…

62 木戸邸ニ臨幸ノ際下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

木戸き ど邸ていニ臨幸りんこうノ際さい下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治九年四月十四日) 【謹譯】汝なんじ孝允こういん、維新いしんノ始はじめヨリ國事こくじニ鞅掌おうしょうシ、今いまヤ幸さいわいニ平安へいあんニ屬ぞくス。之こレ汝なんじノ輔翼…