大日本詔勅謹解5 政治經濟篇

28 正稅の未納を免ずるの勅 平城天皇(第五十一代)

正稅せいぜいの未納みのうを免めんずるの勅みことのり(大同三年五月 日本後紀) 如聞、大同元年洪水爲害、餘弊未復。去年以來疫病流行、横斃者衆。顧彼困厄、深懷矜愍、思施恩德以慰黎烝。宜大同元年被水損七分已上戸、所擧正稅未納、悉從免除。 【謹譯】聞…

27 三關を停廢するの勅 桓武天皇(第五十代)

三關かんを停廢ていはいするの勅みことのり(延曆八年七月 續日本紀) 置關之設、本備非常。今正朔所施、區宇無外、徒設關險勿用防禦。遂使中外隔絕、旣失通利之便。公私往來、每致稽留之苦、無益時務、有切民憂。思革前弊、以適變通、宜其三國之關一切停廢…

26 隣保を作り非違を檢察するの勅 桓武天皇(第五十代)

隣保りんぽを作つくり非違ひ いを檢察けんさつするの勅みことのり(延曆三年十月 續日本紀) 如聞、比來京都中盜賊稍多。掠物街路、放火人家。良由職司不能肅淸、令彼凶徒生茲賊害。自今以後、宜作隣保檢察非違一如令條。其遊⻝博戲之徒不論蔭贖決杖一百、放…

25-2 縣犬養姉女等を配流するの宣命 稱德天皇(第四十八代)

縣犬養姉女あがたのいぬかいのあねめ等らを配流はいるするの宣命せんみょう(第二段)(神護景雲三年五月 續日本紀) 然母廬舍那如來最勝王經觀世音菩薩護法善神梵王帝釋四大天王乃不可思義威神力、掛畏開闢以來御宇天皇御靈、天地乃神多知乃護助奉都流力爾…

25-1 縣犬養姉女を配流するの宣命 稱德天皇(第四十八代)

縣犬養姉女あがたのいぬかいのあねめを配流はいるするの宣命せんみょう(第一段)(神護景雲三年五月 續日本紀) 現神止大八洲國所知倭根子、掛畏天皇大命乎、親王王臣百官人等、天下公民衆聞食止宣久、丈部姉女乎波內都奴止爲弖、冠位擧給比根可婆禰改給比…

24 和氣王の謀反に就て下し給へる宣命 稱德天皇(第四十八代)

和氣わ け王おうの謀反むほんに就ついて下くだし給たまへる宣命せんみょう(天平神護元年八月 續日本紀) 今和氣仁勅久、先爾奈良麻呂等我謀反乃事起天在之時仁方、仲麻呂伊忠臣止之天侍都。然後仁逆心乎以天、朝庭動傾止之天、兵乎備流時仁、和氣伊申天在。…

23 淳仁天皇を廢し給ふの宣命 稱德天皇(第四十八代)

淳仁じゅんにん天皇てんのうを廢はいし給たまふの宣命せんみょう(天平寶字八年十月 續日本紀) 掛末久毛畏朕我天先帝乃御命以天、朕仁勅之久、天下方朕子伊末之仁授給事乎之云方、王乎奴止成止毛、奴乎王止云止毛、汝乃爲牟末仁末仁、假令後仁帝止立天在人…

22 新錢を行ふの勅 淳仁天皇(第四十七代)

新錢しんせんを行おこなふの勅みことのり(天平寶字四年三月 續日本紀) 錢之爲用、行之已久。公私要便、莫甚於斯。頃者私鑄稍多、僞濫旣半。頓將禁斷、恐有騒擾。宜造新樣、與舊竝行。庶使無損於民、有益於國。其新錢文曰、萬年通寶、以一當舊錢之十。銀錢…

21-7 皇太子を廢するの勅 孝謙天皇(第四十六代)

皇太子こうたいしを廢はいするの勅みことのり(第七段)(天平寶字元年四月 續日本紀) 天下鰥寡孤獨・篤疾・癈疾、不能自存者、量加賑恤。其高麗・百濟・新羅人等、久慕聖化、來附我俗、志願給姓、悉聽許之。其戸籍記、无姓及族宇、於理不穩。宜爲改正。又…

21-6 皇太子を廢するの勅 孝謙天皇(第四十六代)

皇太子こうたいしを廢はいするの勅みことのり(第六段)(天平寶字元年四月 續日本紀) 其僧綱及京內僧尼、復位已上、施物有差。內供奉豎子、授刀舍人、及預周忌御齋種種作物、而奉造諸司男女等、夙夜不怠、各竭力誠。宜令加位二級、幷賜綿帛。仕官疎緩、竝…

21-5 皇太子を廢するの勅 孝謙天皇(第四十六代)

皇太子こうたいしを廢はいするの勅みことのり(第五段)(天平寶字元年四月 續日本紀) 古者治民安國、必以孝理。百行之本、莫先於茲。宜令天下、家藏孝經一本、精勤誦習、倍加敎授。百姓間有孝行通人、郷閭欽仰者、宜令所由長官、具以名薦。其有不孝不恭不…

21-4 皇太子を廢するの勅 孝謙天皇(第四十六代)

皇太子こうたいしを廢はいするの勅みことのり(第四段)(天平寶字元年四月 續日本紀) 其自天平勝寶九歳四月四日昧爽已前大辟罪已下、罪無輕重、已發覺・未發覺・已結正・未結正・繋囚・見徒、咸悉赦除。但犯八虐、故殺人、私鑄錢、强盗竊盗者、不在此例。…

21-3 皇太子を廢するの勅 孝謙天皇(第四十六代)

皇太子こうたいしを廢はいするの勅みことのり(第三段)(天平寶字元年四月 續日本紀) 其不孝之子、慈父難務、無禮之臣、聖主猶棄。宜從天發却還本色。亦由王公等盡忠匡弼、感此貴瑞。豈朕一人所應能致。宜與王公士庶、共奉天貺以答上玄、洗滌舊瑕、遍蒙新…

21-2 皇太子を廢するの勅 孝謙天皇(第四十六代)

皇太子こうたいしを廢はいするの勅みことのり(第二段)(天平寶字元年四月 續日本紀) 於是三月二十日戊辰、朕之住屋承塵帳裏、現天下太平之字、灼然昭著。斯乃上天所祐、神明所標、遠覽上古、歷撿往事、書籍所未載、前代所未聞。方知、佛法僧寶、先記國家…

21-1 皇太子を廢するの勅 孝謙天皇(第四十六代)

皇太子こうたいしを廢はいするの勅みことのり(第一段)(天平寶字元年四月 續日本紀) 國以君爲主、以儲爲固。是以先帝遺詔立道祖王、昇爲皇太子。而王諒闇未終、陵草未乾、私通侍童、無恭先帝。居喪之禮、曾不合憂、機密之事、皆漏民間。雖屢敎勅、猶無悔…

20-5 皇后を立つるの宣命 聖武天皇(第四十五代)

皇后こうごうを立たつるの宣命せんみょう(第五段)(天平元年八月 續日本紀) 然毛朕時乃未爾波不有。難波高津宮御宇所知大鷦鷯天皇、葛城曾豆比古女子伊波乃比賣命皇后止御相坐而、⻝國天下之政治賜行賜家利。今米豆良可爾新伎政者不有、本由利行來迹事曾…

20-4 皇后を立つるの宣命 聖武天皇(第四十五代)

皇后こうごうを立たつるの宣命せんみょう(第四段)(天平元年八月 續日本紀) 賀久詔者、挂母畏伎於此宮爾坐弖現神止大八州國所知倭根子天皇、我王祖母天皇乃始斯皇后乎朕賜日爾勅豆良久、女止云波婆等美夜、我加久云、其父侍大臣乃皇我朝乎助奉輔奉弖、頂…

20-3 皇后を立つるの宣命 聖武天皇(第四十五代)

皇后こうごうを立たつるの宣命せんみょう(第三段)(天平元年八月 續日本紀) 然此位乎遲久定米豆良久波、刀比止麻爾母、己我夜氣授留人乎波、一日二日止擇比、十日二十日止試定止斯、伊波婆許貴太斯伎意保伎天下乃事乎夜、多夜須久行無止所念坐而、此乃六…

20-2 皇后を立つるの宣命 聖武天皇(第四十五代)

皇后こうごうを立たつるの宣命せんみょう(第二段)(天平元年八月 續日本紀) 加久定賜者、皇朕御身毛年月積奴。天下君坐而年緒長久、皇后不坐事母、一豆乃善有良努行爾在。又於天下之政宜而、獨知倍伎物不有、必母斯理幣能政有倍之。此者事立爾不有、天爾…

20-1 皇后を立つるの宣命 聖武天皇(第四十五代)

皇后こうごうを立たつるの宣命せんみょう(第一段)(天平元年八月 續日本紀) 天皇大命良麻止、親王等又汝王臣等語賜幣止勅久、皇朕高御座爾坐初由利、今年爾至麻弖、六年爾成奴。此乃間爾天都位爾嗣坐倍伎次止爲弖、皇太子侍豆。由是其婆婆止在須藤原夫人…

19 吉備內親王及び長屋王を葬るの勅 聖武天皇(第四十五代)

吉備內親王きびのないしんのう及および長屋王ながやおうを葬ほうむるの勅みことのり(天平元年二月 續日本紀) 吉備內親王者無罪。宜准例送葬、唯停鼓吹。其家令帳內等、竝從放免。長屋王者、依犯伏誅。雖准罪人、莫醜其葬矣。 【謹譯】吉備內親王きびのない…

18 浮浪民の王臣に仕ふるを禁ずるの詔 元正天皇(第四十四代)

浮浪民ふろうみんの王臣おうしんに仕つかふるを禁きんずるの詔みことのり(養老元年五月 續日本紀) 率土百姓、浮浪四方、規避課役、遂仕王臣、或望資人、或求得度。王臣、不經本屬、私自駈使、嘱請國郡、遂成其志。因茲流宕天下、不歸郷里。若有斯輩、輙私…

17 蓄錢を奬勵するの詔 元明天皇(第四十三代)

蓄錢ちくせんを奬勵しょうれいするの詔みことのり(和銅四年十月 續日本紀) 夫錢之爲用、所以通財貨易有无也。當今百姓、尙迷習俗、未解其理。僅雖賣買、猶無蓄錢者。隨其多少、節級授位。其從六位以下、蓄錢有一十貫以上者、進位一階叙。二十貫以上進二階…

16 遷都に當つて調租を免ずるの詔 元明天皇(第四十三代)

遷都せんとに當あたつて調租ちょうそを免めんずるの詔みことのり(和銅二年十月 續日本紀) 比者遷都易邑、搖動百姓。雖加鎭撫、未能安堵。每念於此、朕甚愍焉。宜當年調 租、竝悉免之。 【謹譯】比者さきごろ都みやこを遷うつし邑むらを易かへ、百姓せい搖…

15 王臣に忠孝を勸め給へる勅 元明天皇(第四十三代)

王臣おうしんに忠孝ちゅうこうを勸すすめ給たまへる勅みことのり(和銅元年七月 續日本紀) 汝王臣等、爲諸司本。由汝等效力、諸司人等須齊整。朕聞、忠淨守臣子之業、遂受榮貴、貪濁失臣子之道、必被罪辱。是天地之恒理、君臣之明鏡。故汝等知此意、各守所…

14 東漢直等の罪を免ぜらるるの詔 天武天皇(第四十代)

東漢直やまとのあやのあたい等らの罪つみを免めんぜらるるの詔みことのり(六年六月 日本書紀) 汝等之黨族、自本犯七不可也。是以從小墾田御世、至于近江朝、常以謀汝等爲事。今當朕世、將責汝等不可之狀、以隨犯應罪。然頓不欲絕漢直之氏。故降大恩以原之…

13 封戸及び官吏任用に關するの勅 天武天皇(第四十代)

封戸ふ こ及および官吏かんり任用にんように關かんするの勅みことのり(五年四月 日本書紀) 諸王諸臣被給封戸之稅者、除以西國、相易給以東國。又外國人欲進仕者、臣連伴造之子、及國造子聽之。唯雖以下庶人、其才能長亦聽之。 【謹譯】諸王しょおう・諸臣…

12 官吏任用に就て群臣に下し給へる詔 天武天皇(第四十代)

官吏かんり任用にんように就ついて群臣ぐんしんに下くだし給たまへる詔みことのり(二年五月 日本書紀) 夫初出身者、先令仕大舍人。然後選簡其才能、以充當職。又婦女者、無問有夫無夫及長幼、欲進仕聽矣。其考選准宮人之例。 【謹譯】夫それ初はじめて出身…

11 庸調を賜うて官民を慰諭せられし詔 孝德天皇(第三十六代)

庸調ようちょうを賜たもうて官民かんみんを慰諭い ゆせられし詔みことのり(大化三年四月 日本書紀) 惟神我子應治故寄。是以與天地之初、君臨之國也。自始國皇祖之時、天下大同、都無彼此者也。 旣而頃者、始於神名天皇名名、或別爲臣連之氏、或別爲造等之…

10-8 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第八段)(大化二年三月 日本書紀) 別鹽屋鯯魚、神社福草、朝倉君、椀子連、三河大伴直、蘆尾直、此六人奉順天皇。朕深讃美厥心。宜罷官司處處屯田、及吉備島皇祖母處處㒃稻、以…

10-7 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第七段)(大化二年三月 日本書紀) 夫爲君臣、以牧民者、自率而正、執敢不直。若君或臣、不正心者、當受其罪、追悔何及。是以凡諸國司、隨過輕重、考而罰之。又諸國造違詔、送財…

10-6 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第六段)(大化二年三月 日本書紀) 大市連所犯者、違於前詔。前詔曰、國司等莫於任所、自斷民之所訴。輙違斯詔、自判莵礪人之所訴、及中臣德之奴事。中臣德亦是同罪也。涯田臣之…

10-5 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第五段)(大化二年三月 日本書紀) 其阿曇連所犯者、和德史有所患時、言於國造、使送官物、復取湯部之馬。其介膳部臣百依所犯者、草代之物、收置於家、復取國造之馬、而換他馬來…

10-4 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第四段)(大化二年三月 日本書紀) 其紀麻利耆拖臣所犯者、使人於朝倉君、井上君二人之所、而爲牽來其馬視之。復使朝倉君作刀、復得朝倉君之弓布。復以國造所送兵代之物、不明還…

10-3 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第三段)(大化二年三月 日本書紀) 其巨勢德禰臣所犯者、於百姓中、每戸求索。仍悔還物、而不盡與。復取田部之馬。其介朴井連押坂連二人者、不正其上所失、而飜共求己利。復取國…

10-2 東國の朝集使等を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうし等らを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第二段)(大化二年三月 日本書紀) 今、問朝集使、及諸國造等。國司至任、奉所誨不。於是朝集使等、具陳其狀。穗積臣咋所犯者、於百姓中、每戸求索。仍悔還物、而不盡與。其…

10-1 東國の朝集使等を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうし等らを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第一段)(大化二年三月 日本書紀) 集侍群卿大夫、及國造伴造、幷諸百姓等、咸可聽之。以去年八月、朕親詔曰、莫因官勢、取公私物、可喫部內之食、可騎部內之馬。若違所誨、…

9-5 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

【備考】改新かいしんの詔みことのりは土地私有の禁きんから、釆女うねめに關かんしたことで終つてゐる。その他本編で次々に謹述きんじゅつするやうに、地方政治に關かんする詔みことのりも少くないが、最もよく改新の大精神だいせいしんをあらはしてゐるの…

9-4 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

庶政しょせい改新かいしんの詔みことのり(其の四)(大化二年正月 日本書紀) 罷舊賦役、而行田之調。凡絹絁絲綿、竝隨郷土所出。田一町絹一丈、四町成疋。長四丈、廣二尺半。絁二丈、二町成疋。長廣同絹。布四丈、長人同絹絁。一町成端。別收戸別之調。一…

9-3 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

庶政しょせい改新かいしんの詔みことのり(其の三)(大化二年正月 日本書紀) 初造戸籍計帳班田收授之法。凡五十戸爲里、每里置長一人。掌按撿戸口、課殖農桑、禁察非違、催駈賦役。若山谷阻險、地遠人稀之處、隨便量置。凡田長三十歩、廣十二歩爲段、十段…

9-2 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

庶政しょせい改新かいしんの詔みことのり(其の二)(大化二年正月 日本書紀) 初修京師、置畿內國司郡司、關塞斥候防人、驛馬傳馬。及造鈴契、定山河。凡京每坊置長一人、四坊置令一人、掌按撿戸口、督察姧非。其坊令、取坊內明廉强直、堪時務者充。里坊長…

9-1 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

庶政しょせい改新かいしんの詔みことのり(其の一)(大化二年正月 日本書紀) 罷昔在天皇等所立子代之民、處處屯倉、及別臣連伴造國造村首所有部曲之民、處處田莊。大夫所使治民也。能盡其治、則民賴之。故重其祿、所以爲民也。 【謹譯】昔在むかしの天皇て…

8-2 官紀振肅のため國司を諭すの詔 孝德天皇(第三十六代)

官紀かんき振肅しんしゅくのため國司こくしを諭さとすの詔みことのり(第二段)(大化元年八月 日本書紀) 若有求名之人、元非國造伴造縣稻置、而輙詐訴言、自我祖時、領此官家、治是郡縣。汝等國司、不得隨詐便牒於朝。審得實狀、而後可申。又、於閑曠之所…

8-1 官紀振肅のため國司を諭すの詔 孝德天皇(第三十六代)

官紀かんき振肅しんしゅくのため國司こくしを諭さとすの詔みことのり(第一段)(大化元年八月 日本書紀) 隨天神之所奉寄、方今始將修萬國。凡國家所有公民、大小所領人衆、汝等之任、皆作戸籍及挍田畝。其薗池水陸之利、與百姓倶。又國司等在國不得判罪。…

7 蘇我馬子が葛城縣を賜はらむことを奏せる時に諭されし詔 推古天皇(第三十三代)

蘇我馬子そがのうまこが葛城縣かつらぎのあがたを賜たまはらむことを奏そうせる時ときに諭さとされし詔みことのり(三十二年十月 日本書紀) 今、朕則自蘇我出之。大臣亦爲朕舅也。故大臣之言、夜言矣則夜不明、日言矣則日不晚、何辭不用。然今、當朕之世、…

6 小野妹子の罪を赦すの勅 推古天皇(第三十三代)

小野妹子おののいもこの罪つみを赦ゆるすの勅みことのり(十六年六月 日本書紀) 妹子雖有失書之罪、輙不可罪。其大國客等聞之、亦不良。 【謹譯】妹子いもこには書しょを失うしなへる罪つみありと雖いえども、輙たやすく罪つみすべからず。其それ大國たいこ…

5 田部の丁籍を撿定するの詔 欽明天皇(第二十九代)

田部た べの丁籍ていせきを撿定けんていするの詔みことのり(三十年正月 日本書紀) 量置田部、其來尙矣。年甫十餘、脫籍免課者衆。宜遣膽津、撿定白猪田部丁籍。 【謹譯】田部た べを量はかり置おくこと、其その來きたること尙ひさし。年とし甫はじめて十餘…

4-3 筑紫に榖稼を收藏するの詔 宣化天皇(第二十八代)

筑紫つくしに榖稼こっかを收藏しゅうぞうするの詔みことのり(第三段)(元年五月 日本書紀) 又、其筑紫肥豐三國屯倉、散在縣隔、運輸遙阻。儻如須要、難以備卒。亦宜課諸郡分移、聚建那津之口、以備非常、永爲民命。早下郡縣、令知朕心。 【謹譯】又また、…

4-2 筑紫に榖稼を收藏するの詔 宣化天皇(第二十八代)

筑紫つくしに榖稼こっかを收藏しゅうぞうするの詔みことのり(第二段)(元年五月 日本書紀) 故朕遣阿蘇仍君、加運河內國茨田郡屯倉之榖。蘇我大臣稻目宿禰、宜遣尾張連、運尾張國屯倉之榖。物部大連麤鹿火、宜遣新家連、運新家屯倉之榖。阿倍臣、宜遣伊賀…

4-1 筑紫に榖稼を收藏するの詔 宣化天皇(第二十八代)

筑紫つくしに榖稼こっかを收藏しゅうぞうするの詔みことのり(第一段)(元年五月 日本書紀) ⻝者天下之本也。黄金万貫、不可療飢。白玉千箱、何能救冷。夫筑紫國者、遐邇之所朝屆、去來之所關門。是以海表之國、候海水以來賓、望天雲而奉貢。自胎中之帝、…