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大日本詔勅謹解5 政治經濟篇

10-8 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第八段)(大化二年三月 日本書紀) 別鹽屋鯯魚、神社福草、朝倉君、椀子連、三河大伴直、蘆尾直、此六人奉順天皇。朕深讃美厥心。宜罷官司處處屯田、及吉備島皇祖母處處㒃稻、以…

10-7 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第七段)(大化二年三月 日本書紀) 夫爲君臣、以牧民者、自率而正、執敢不直。若君或臣、不正心者、當受其罪、追悔何及。是以凡諸國司、隨過輕重、考而罰之。又諸國造違詔、送財…

10-6 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第六段)(大化二年三月 日本書紀) 大市連所犯者、違於前詔。前詔曰、國司等莫於任所、自斷民之所訴。輙違斯詔、自判莵礪人之所訴、及中臣德之奴事。中臣德亦是同罪也。涯田臣之…

10-5 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第五段)(大化二年三月 日本書紀) 其阿曇連所犯者、和德史有所患時、言於國造、使送官物、復取湯部之馬。其介膳部臣百依所犯者、草代之物、收置於家、復取國造之馬、而換他馬來…

10-4 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第四段)(大化二年三月 日本書紀) 其紀麻利耆拖臣所犯者、使人於朝倉君、井上君二人之所、而爲牽來其馬視之。復使朝倉君作刀、復得朝倉君之弓布。復以國造所送兵代之物、不明還…

10-3 東國の朝集使を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうしを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第三段)(大化二年三月 日本書紀) 其巨勢德禰臣所犯者、於百姓中、每戸求索。仍悔還物、而不盡與。復取田部之馬。其介朴井連押坂連二人者、不正其上所失、而飜共求己利。復取國…

10-2 東國の朝集使等を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうし等らを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第二段)(大化二年三月 日本書紀) 今、問朝集使、及諸國造等。國司至任、奉所誨不。於是朝集使等、具陳其狀。穗積臣咋所犯者、於百姓中、每戸求索。仍悔還物、而不盡與。其…

10-1 東國の朝集使等を訓諭し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

東國とうごくの朝集使ちょうしゅうし等らを訓諭くんゆし給たまへる詔みことのり(第一段)(大化二年三月 日本書紀) 集侍群卿大夫、及國造伴造、幷諸百姓等、咸可聽之。以去年八月、朕親詔曰、莫因官勢、取公私物、可喫部內之食、可騎部內之馬。若違所誨、…

9-5 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

【備考】改新かいしんの詔みことのりは土地私有の禁きんから、釆女うねめに關かんしたことで終つてゐる。その他本編で次々に謹述きんじゅつするやうに、地方政治に關かんする詔みことのりも少くないが、最もよく改新の大精神だいせいしんをあらはしてゐるの…

9-4 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

庶政しょせい改新かいしんの詔みことのり(其の四)(大化二年正月 日本書紀) 罷舊賦役、而行田之調。凡絹絁絲綿、竝隨郷土所出。田一町絹一丈、四町成疋。長四丈、廣二尺半。絁二丈、二町成疋。長廣同絹。布四丈、長人同絹絁。一町成端。別收戸別之調。一…

9-3 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

庶政しょせい改新かいしんの詔みことのり(其の三)(大化二年正月 日本書紀) 初造戸籍計帳班田收授之法。凡五十戸爲里、每里置長一人。掌按撿戸口、課殖農桑、禁察非違、催駈賦役。若山谷阻險、地遠人稀之處、隨便量置。凡田長三十歩、廣十二歩爲段、十段…

9-2 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

庶政しょせい改新かいしんの詔みことのり(其の二)(大化二年正月 日本書紀) 初修京師、置畿內國司郡司、關塞斥候防人、驛馬傳馬。及造鈴契、定山河。凡京每坊置長一人、四坊置令一人、掌按撿戸口、督察姧非。其坊令、取坊內明廉强直、堪時務者充。里坊長…

9-1 庶政改新の詔 孝德天皇(第三十六代)

庶政しょせい改新かいしんの詔みことのり(其の一)(大化二年正月 日本書紀) 罷昔在天皇等所立子代之民、處處屯倉、及別臣連伴造國造村首所有部曲之民、處處田莊。大夫所使治民也。能盡其治、則民賴之。故重其祿、所以爲民也。 【謹譯】昔在むかしの天皇て…

8-2 官紀振肅のため國司を諭すの詔 孝德天皇(第三十六代)

官紀かんき振肅しんしゅくのため國司こくしを諭さとすの詔みことのり(第二段)(大化元年八月 日本書紀) 若有求名之人、元非國造伴造縣稻置、而輙詐訴言、自我祖時、領此官家、治是郡縣。汝等國司、不得隨詐便牒於朝。審得實狀、而後可申。又、於閑曠之所…

8-1 官紀振肅のため國司を諭すの詔 孝德天皇(第三十六代)

官紀かんき振肅しんしゅくのため國司こくしを諭さとすの詔みことのり(第一段)(大化元年八月 日本書紀) 隨天神之所奉寄、方今始將修萬國。凡國家所有公民、大小所領人衆、汝等之任、皆作戸籍及挍田畝。其薗池水陸之利、與百姓倶。又國司等在國不得判罪。…

7 蘇我馬子が葛城縣を賜はらむことを奏せる時に諭されし詔 推古天皇(第三十三代)

蘇我馬子そがのうまこが葛城縣かつらぎのあがたを賜たまはらむことを奏そうせる時ときに諭さとされし詔みことのり(三十二年十月 日本書紀) 今、朕則自蘇我出之。大臣亦爲朕舅也。故大臣之言、夜言矣則夜不明、日言矣則日不晚、何辭不用。然今、當朕之世、…

6 小野妹子の罪を赦すの勅 推古天皇(第三十三代)

小野妹子おののいもこの罪つみを赦ゆるすの勅みことのり(十六年六月 日本書紀) 妹子雖有失書之罪、輙不可罪。其大國客等聞之、亦不良。 【謹譯】妹子いもこには書しょを失うしなへる罪つみありと雖いえども、輙たやすく罪つみすべからず。其それ大國たいこ…

5 田部の丁籍を撿定するの詔 欽明天皇(第二十九代)

田部た べの丁籍ていせきを撿定けんていするの詔みことのり(三十年正月 日本書紀) 量置田部、其來尙矣。年甫十餘、脫籍免課者衆。宜遣膽津、撿定白猪田部丁籍。 【謹譯】田部た べを量はかり置おくこと、其その來きたること尙ひさし。年とし甫はじめて十餘…

4-3 筑紫に榖稼を收藏するの詔 宣化天皇(第二十八代)

筑紫つくしに榖稼こっかを收藏しゅうぞうするの詔みことのり(第三段)(元年五月 日本書紀) 又、其筑紫肥豐三國屯倉、散在縣隔、運輸遙阻。儻如須要、難以備卒。亦宜課諸郡分移、聚建那津之口、以備非常、永爲民命。早下郡縣、令知朕心。 【謹譯】又また、…

4-2 筑紫に榖稼を收藏するの詔 宣化天皇(第二十八代)

筑紫つくしに榖稼こっかを收藏しゅうぞうするの詔みことのり(第二段)(元年五月 日本書紀) 故朕遣阿蘇仍君、加運河內國茨田郡屯倉之榖。蘇我大臣稻目宿禰、宜遣尾張連、運尾張國屯倉之榖。物部大連麤鹿火、宜遣新家連、運新家屯倉之榖。阿倍臣、宜遣伊賀…

4-1 筑紫に榖稼を收藏するの詔 宣化天皇(第二十八代)

筑紫つくしに榖稼こっかを收藏しゅうぞうするの詔みことのり(第一段)(元年五月 日本書紀) ⻝者天下之本也。黄金万貫、不可療飢。白玉千箱、何能救冷。夫筑紫國者、遐邇之所朝屆、去來之所關門。是以海表之國、候海水以來賓、望天雲而奉貢。自胎中之帝、…

3 大河內味張が郡司を罷むるの勅 安閑天皇(第二十七代)

大河內おおこうち味張あじはりが郡司ぐんじを罷やむるの勅みことのり(元年閏十二月 日本書紀) 率土之上莫匪王封、普天之下莫匪王域。故先天皇、建顯號垂鴻名。廣大配乎乾坤、光華象乎日月。長駕遠撫、横逸乎都外、瑩鏡區域、充塞乎無垠。上冠九垓、旁濟八…

2 勸農のため池溝を開くの詔 崇神天皇(第十代)

勸農かんのうのため池溝ちこうを開ひらくの詔みことのり(六十二年七月 日本書紀) 農天下之大本也。民所恃以生也。今河內狭山埴田水少。是以其國百姓怠於農事。其多開池溝、以寬民業。 【謹譯】農のうは天下てんかの大本たいほんなり。民たみの恃たのみて以…

1 航海の進歩を計るため船舶を造るの詔 崇神天皇(第十代)

航海こうかいの進歩しんぽを計はかるため船舶せんぱくを造つくるの詔みことのり(十七年七月 日本書紀) 船者天下之要用也。今海邊之民、由無船以甚苦歩運。其令諸國、俾造船舶。 【謹譯】船ふねは天下てんかの要用ようようなり。今いま、海邊うみべの民たみ…

大日本詔勅謹解5 政治經濟篇 例言

例言 一、本篇ほんぺん謹載きんさいの詔勅しょうちょくは概おおむね特に史的してき事實じじつを背景としてゐるので、その事を知得ちとくする必要が大おおいにある。この點てんは、特に〔註 〕及び【備考】の欄內らんないで、成るべく要領よく說明せつめいし…

大日本詔勅謹解5 政治經濟篇 序言

序言 明治以來いらい、日本にっぽんの政治・經濟けいざいは、著大ちょだいの飛躍、進展をしたが、昭和に入いつて以來いらい、漸ようやく積弊せいへいのために行詰ゆきづまつて來きた。思ふに、古代から王朝時代にかけて、天皇御親政ごしんせいの時代には、綱…

65 大谷光瑞ニ下シ給ヘル勅語 明治天皇(第百二十二代)

大谷おおたに光瑞こうずいニ下くだシ給たまヘル勅語ちょくご(明治四十年五月十三日 官報) 【謹譯】明治めいじ三十七八年ねんノ戰役せんえきニ際さいシ、先志せんしヲ紹述しょうじゅつシテ門末もんまつ一般ぱんノ奉公ほうこうヲ奬勵しょうれいシ、又また汎…