大日本詔勅謹解4 神祇佛敎篇

39 諸神に奉幣するの勅 淸和天皇(第五十六代)

諸神しょしんに奉幣ほうへいするの勅みことのり(貞觀八年四月 三代實錄) 去閏三月十日夜、應天門及東西樓觀、忽有火灾、皆悉灰燼。求之蓍龜、猶見火氣。自非神助、灾何消伏。宜令五畿七道、奉幣境內諸神。仍須長官潔齋、躬向社頭、敬以奉進、必致如在。 【…

38 八幡大菩薩宮に廬舍那佛修造を告げ奉るの宣命 文德天皇(第五十五代)

八幡まん大菩薩宮だいぼさつぐうに廬舍那佛るしゃなぶつ修造しゅうぞうを告つげ奉たてまつるの宣命せんみょう(齊衡二年九月 文德實錄) 天皇我詔旨止、掛畏岐八幡大菩薩乃廣前爾恐牟恐牟毛申給倍止申久、東大寺乃廬舍那佛波、佐保天皇御世爾、大菩薩乎智識…

37 天神地祇に賽報するの勅 仁明天皇(第五十四代)

天神てんじん地祇ち ぎに賽報さいほうするの勅みことのり(嘉祥元年七月 續日本後紀) 頃者、太宰府進白龜。撿之圖典、實合大瑞。自非神明靈應之化、豈獨致希代之貺。宜奠幣五畿內七道諸國天神地祇、賀彼賽報。 【謹譯】頃者さきごろ、太宰府だざいふより白…

36 神功皇后の御陵に奉告するの宣命 仁明天皇(第五十四代)

神功じんごう皇后こうごうの御陵ごりょうに奉告ほうこくするの宣命せんみょう(承和六年四月 續日本後紀) 天皇我詔旨良萬止恐美恐美毛申賜閇止申久、比日御陵乃木伐止聞⻝爾依天、差使天撿見爾實有氣利。因茲天恐畏己止無極、御陵守等乎波、犯狀乃隨爾勘科…

35 名神に奉幣するの勅 仁明天皇(第五十四代)

名神めいしんに奉幣ほうへいするの勅みことのり(承和三年七月 續日本後紀) 方今時屬西成、五榖垂穗。如有雨風愆序、恐損秋稼。宜令五畿內七道諸國、奉幣名神、攘灾未萌。其幣帛料用正稅。長官率僚屬、自親齋戒、祭如神在、必致懲應。 【謹譯】方今ほうこん…

34 妄に託宣を稱するを禁ずるの勅 嵯峨天皇(第五十二代)

妄みだりに託宣たくせんを稱しょうするを禁きんずるの勅みことのり(弘仁三年九月 日本後紀) 恠異之事、聖人不語。妖言之罪、法制非輕。而諸國、信民狂言、言上寔繁、或言、及國家、或妄陳禍福。敗法亂紀、莫甚於斯。自今以後、有百姓輙稱託宣者、不論男女…

33 雨を祈るの勅 嵯峨天皇(第五十二代)

雨あめを祈いのるの勅みことのり(大同四年七月 日本紀略) 頃來亢旱爲灾、水陸焦枯。若非禱祈、何濟斯難。云々。宜國司齋戒、依例祈雨。云々。 【謹譯】頃來このごろ亢旱こうかん灾わざわいをなし、水陸すいりく焦枯しょうこす。若もし禱祈とうきにあらざれ…

32-2 中臣・忌部に下し給へる勅 平城天皇(第五十一代)

中臣なかとみ・忌部いんべに下くだし給たまへる勅みことのり(第二段)(大同元年八月 日本後紀) 又、神祇令云、其祈年月次祭者、中臣宣祝詞、忌部班幣帛。踐祚之日、中臣奏天神壽詞、忌部上神璽鏡劍。六月十二月晦日大祓者、中臣上御祓麻、東西文部上祓刀…

32-1 中臣・忌部に下し給へる勅 平城天皇(第五十一代)

中臣なかとみ・忌部いんべに下くだし給たまへる勅みことのり(第一段)(大同元年八月 日本後紀) 據日本書紀、天照大神閇天磐戸之時、中臣連遠祖天兒屋命、忌部遠祖太玉命、掘天香山之五百箇眞坂樹、而上枝懸八坂瓊之五百箇御統、中枝懸八咫鏡、下枝懸靑和…

31 三論・法相各五人を度するの勅 桓武天皇(第五十代)

三論ろん・法相ほっそう各おのおの五人にんを度どするの勅みことのり(延曆二十二年正月 類聚國史) 緇徒不學三論、專宗法相、三論之學、殆以將絕。頃年有勅、二宗竝行、至得度者、未有制。自今以後、三論法相各度五人、立爲恒例。 【謹譯】緇徒し と三論ろ…

30 祭祀の怠慢を誡むるの勅 光仁天皇(第四十九代)

祭祀さいしの怠慢たいまんを誡いさむるの勅みことのり(寶龜七年四月 續日本紀) 祭祀神祇、國之大典。若不誠敬、何以致福。如聞、諸社不修、人畜損穢、春秋之祀、亦多怠慢。因茲嘉祥弗降、災害荐臻。言念於斯、情深慙惕。宜仰諸國、莫令更然。 【謹譯】神祇…

29 摩訶般若波羅密を念誦するの勅 光仁天皇(第四十九代)

摩訶ま か般若はんにゃ波羅は ら密みつを念誦ねんじゅするの勅みことのり(寶龜五年四月 續日本紀) 如聞、天下諸國疾疫者衆。雖加醫療、猶未平復。朕君臨宇宙、子育黎元、興言念此、寤寐爲勞。其摩訶般若波羅密者諸佛之母也。天子念之、則兵革灾害不入國中…

28-2 大嘗會の日、群臣に下し給へる宣命 稱德天皇(第四十八代)

大嘗會だいじょうえの日ひ、群臣ぐんしんに下くだし給たまへる宣命せんみょう(第二段)(天平神護元年十一月 續日本紀) 復勅久、神等乎方三寶與利離天不觸物曾止奈毛人能念天在。然經乎見末都禮方、佛能御法乎護末都利尊末都流方、諸乃神多知仁伊末志家利…

28-1 大嘗會の日、群臣に下し給へる宣命 稱德天皇(第四十八代)

大嘗會だいじょうえの日ひ、群臣ぐんしんに下くだし給たまへる宣命せんみょう(第一段)(天平神護元年十一月 續日本紀) 今勅久、今日方大新嘗乃猶良比乃豐明聞行日仁在。然此遍能常與利別仁在故方、朕方佛能御弟子等之天菩薩乃戒乎受賜天在。此仁依天、上…

27 由紀・須伎二國の守に下し給へる宣命 稱德天皇(第四十八代)

由紀ゆ き・須伎す き二國ふたくにの守かみに下くだし給たまへる宣命せんみょう(天平神護元年十一月 續日本紀) 由紀須伎二國守等仁命久、汝多知方、貞仁明伎心乎以天、朝廷能護等之天關仁奉供禮方己曾、國方多久在止毛、美濃止越前止御占仁合天、大嘗乃政…

26 神宮幣帛使に中臣氏を用ゐるの制 孝謙天皇(第四十六代)

神宮じんぐう幣帛使へいはくしに中臣氏なかとみしを用もちゐるの制せい(天平寶字元年六月 續日本紀) 伊勢大神宮幣帛使、自今以後、差中臣朝臣、不得用他姓人。 【謹譯】伊勢い せ大神宮だいじんぐうの幣帛使へいはくしは、自今じこん以後い ご、中臣朝臣な…

25 諸國に佛像・佛殿を造るの詔 孝謙天皇(第四十六代)

諸國しょこくに佛像ぶつぞう・佛殿ぶつでんを造つくるの詔みことのり(天平勝寶八歳六月 續日本紀) 頃者分遣使工、撿催諸國佛像。宜來年忌日必令造了。其佛殿兼使造備。如有佛像竝殿已造畢者、亦造塔令會忌日、夫佛法者、以慈爲先。不須因此辛苦百姓。國司…

24-10 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第十段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 又、五位已上子等治賜夫。六位已下爾冠一階上給比、東大寺人等二階加賜比、正六位上爾波子一人治賜夫。又、五位已上、及皇親年…

24-9 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第九段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 又、大伴、佐伯宿禰波、常母云如久、天皇朝守仕奉事、顧奈伎人等爾阿禮波、汝多知乃祖止母乃云來久、海行波美豆久屍、山行波草…

24-8 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第八段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 又三國眞人、石川朝臣、鴨朝臣、伊勢大鹿首部波、可治賜人止自弖奈母簡賜比治賜夫。又、縣犬養橘夫人乃、天皇御代重弖、明淨心…

24-7 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第七段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 加以、挂畏近江大津宮大八島國所知之天皇大命止自弖、奈良宮大八洲國所知自我皇天皇止、御世重弖朕宣自久、大臣乃御世重天明淨…

24-6 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第六段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 又、天日嗣高御座乃業止坐事波、進弖波挂畏天皇大御名乎受賜利、退弖波婆婆大御祖乃御名乎蒙弖之食國天下乎婆撫賜惠夫止奈母、…

24-5 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第五段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 辭別弖宣久、大神宮乎始弖諸神多知爾御戸代奉利、諸祝部治賜夫。又寺寺爾墾田地許奉利、僧綱乎始弖衆僧尼敬問比治賜比、新造寺…

24-4 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第四段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 是以朕一人夜波貴大瑞乎受賜牟。天下共頂受賜利歡流自理可在等、神奈我良母念坐弖奈母、衆乎惠賜比治賜比、御代年號爾字加賜久…

24-3 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第三段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 此遠所念波、種種法中爾波、佛大御言之、國家護我多仁波勝在止聞召、⻝國天下乃諸國爾最勝王經乎坐、廬舍那佛作奉止爲弖、天坐…

24-2 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第二段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 加久治賜比惠賜來流天日嗣乃業止、今皇朕御世爾當弖坐者、天地乃心遠勞彌重彌辱美恐美坐爾、聞⻝⻝國乃東方、陸奥國乃小田郡爾…

24-1 陸奥國より黄金を出せる時下し給へる宣命 聖武天皇(第四十五代)

陸奥國むつのくにより黄金こがねを出いだせる時とき下くだし給たまへる宣命せんみょう(第一段)(天平勝寶元年四月 續日本紀) 現御神御宇倭根子天皇詔旨宣大命、親王諸王諸臣百官人等天下公民、衆聞食宣。高天原爾天降坐之天皇御世乎始天、中今爾至麻弖爾…

23 廬舍那佛前に白さしめ給へる御詞 聖武天皇(第四十五代)

廬舍那佛るしゃなぶつ前ぜんに白もうさしめ給たまへる御詞みことば(天平勝寶元年四月 續日本紀) 三寶乃奴止仕奉流天皇羅我大命良麻止、廬舍那像能大前仁奏賜部止奏久、此大倭國者、天地開闢以來爾、黄金波人國用理獻言波有登毛、斯地者無物止念部流仁、聞…

22-4 廬舍那佛鑄造に關して下し給へる詔 聖武天皇(第四十五代)

廬舍那佛るしゃなぶつ鑄造ちゅうぞうに關かんして下くだし給たまへる詔みことのり(第四段)(天平十五年二月 續日本紀) 是故預知識者、懇發至誠心、各招介福、宜每日三拜廬舍那佛、自當存念各造廬舍那佛像也。如更有人情願持一枝草一把土、助造像者、恣聽…

22-3 廬舍那佛鑄造に關して下し給へる詔 聖武天皇(第四十五代)

廬舍那佛るしゃなぶつ鑄造ちゅうぞうに關かんして下くだし給たまへる詔みことのり(第三段)(天平十五年二月 續日本紀) 夫有天下之富者朕也。有天下之勢者朕也。以此富勢、造此尊像、事之易成、心之難至。但恐徒有勞人、無能感聖、或生誹謗、反墮罪辜。 【…

22-1 廬舍那佛鑄造に關して下し給へる詔 聖武天皇(第四十五代)

廬舍那佛るしゃなぶつ鑄造ちゅうぞうに關かんして下くだし給たまへる詔みことのり(第一段)(天平十五年十二月 續日本紀) 朕以薄德、忝承大位、志存兼濟、勤撫人物。雖率土之濱、已霑仁恕、而普天之下、未洽法恩。誠欲賴三寶之威靈、乾坤相泰、修萬代之福…

21 國分寺建立の勅 聖武天皇(第四十五代)

國分寺こくぶんじ建立こんりゅうの勅みことのり(天平十三年三月 續日本紀) 朕以薄德忝承重任、未弘政化、寤寐多慚。古之明主皆能先業、災除福至。修何政化能臻此道。頃者年榖不登、疫癘荐臻。慙懼交集、唯勞罪己。是以廣爲蒼生、遍求景福。故前年馳驛增飾…

20 異端妖術を禁ずるの勅 聖武天皇(第四十五代)

異端いたん妖術ようじゅつを禁きんずるの勅みことのり(天平元年四月 續日本紀) 內外文武百官、及天下百姓、有學習異端、蓄積幻術、厭魅咒咀、害傷百物者、首斬從流。如有停住山林、佯道佛法、自作敎化、傳習授業、封印書符、合藥造毒、萬方作恠、違犯勅禁…

19 禮佛轉經を行ふの勅 聖武天皇(第四十五代)

禮佛らいぶつ轉經てんきょうを行おこなふの勅みことのり(神龜五年八月 續日本紀) 皇太子寢病、經日不愈。自非三寶威力、何能解脫患苦。因茲、敬造觀世音菩薩像一百七十七軀、竝經一百七十七卷、禮佛轉經、一日行道、緣此功德、欲得平復。 【謹譯】皇太子こ…

18 義淵法師に姓を賜ふの勅 聖武天皇(第四十五代)

義淵ぎえん法師ほうしに姓せいを賜たまふの勅みことのり(神龜四年十二月 續日本紀) 僧正義淵法師、禪枝早茂、法梁惟隆。扇玄風於四方、照惠炬於三界。加以自先帝御世、迄于朕代、供奉內裏、無一咎𠎝。念斯若人、年德共隆。宜改市往氏賜岡連姓、傳其兄弟。 …

17 敬神崇佛に就て七道諸國に下し給へる詔 聖武天皇(第四十五代)

敬神けいしん崇佛すうぶつに就ついて七道どう諸國しょこくに下くだし給たまへる詔みことのり(神龜二年七月 續日本紀) 除寃祈祥、必憑幽冥、敬神尊佛、淸淨爲先。今聞、諸國神社社內、多有穢臰、及放雜畜。敬神之禮豈如是乎。宜國司長官自執幣帛、愼致淸掃…

16 僧尼の妄に別音を作すを停むるの詔 元正天皇(第四十四代)

僧尼そうにの妄みだりに別音べついんを作なすを停とどむるの詔みことのり(養老四年十二月 續日本紀) 釋典之道、敎在甚深。轉經唱禮、先傳恒規、理合遵承、不須輙改。比者或僧尼、自出方法、妄作別音、遂使後生之輩、積習成俗、不肯變正。恐汙法門從是始乎…

15 僧尼の濫吹を停むるの詔 元正天皇(第四十四代)

僧尼そうにの濫吹らんすいを停とどむるの詔みことのり(養老四年八月 續日本紀) 治部省奏。授公驗僧尼、多有濫吹。唯成學業者一十五人、宜授公驗。自餘停之。 【謹譯】治部省じぶしょう奏もうす。公驗こうけんを授さずけし僧尼そうに、多おおく濫吹らんすい…

14-3 數寺を併兼して一區に合成するの詔 元正天皇(第四十四代)

數寺すうじを併兼へいけんして一區くに合成ごうせいするの詔みことのり(第三段)(寶龜二年五月 續日本紀) 又聞、諸國寺家、堂塔雖成、僧尼莫住、禮佛無聞。檀越子孫、惣攝田畝、專養妻子、不供衆僧。因作諍訟諠擾國郡。自今以後、嚴加禁斷、其所有財物田…

14-2 數寺を併兼して一區に合成するの詔 元正天皇(第四十四代)

數寺すうじを併兼へいけんして一區くに合成ごうせいするの詔みことのり(第二段)(寶龜二年五月 續日本紀) 今故併兼數寺、合成一區。庶幾同力共造、更興頽法。諸國司等、宜明告國師衆僧及檀越等、條錄郡內寺家、可合竝財物、附使奏聞。 【謹譯】今いま故ゆ…

14-1 數寺を併兼して一區に合成するの詔 元正天皇(第四十四代)

數寺すうじを併兼へいけんして一區くに合成ごうせいするの詔みことのり(寶龜二年五月 續日本紀) 崇飾法藏、肅敬爲本、營修佛廟、淸淨爲先。今聞、諸國寺家、多不如法。或草堂始闢、爭求額題、幢幡僅施、卽訴田畝、或房舍不脩、馬牛群聚、門庭荒廢、荆棘彌…

13 祈雨の詔 元明天皇(第四十三代)

祈雨き うの詔みことのり(和銅七年六月 續日本紀) 頃者陰陽殊謬、氣序乖違、南畝方興、膏澤未降。百姓田囿、往往損傷、宜以幣帛奉諸社、祈雨于名山大川。庶致嘉澍、勿虧農桑。 【謹譯】頃者このごろ陰陽いんよう殊ことに謬あやまり、氣序きじょ乖違かいい…

12 陰雨を祈禳するの詔 持統天皇(第四十一代)

陰雨いんうを祈禳きじょうするの詔みことのり(五年六月 日本書紀) 此夏陰雨過節、懼必傷稼。夕惕迄朝憂懼、思念厥愆。其令公卿百寮人等、禁斷酒宍、攝心悔過。京及畿內諸寺梵衆、亦當五日誦經。庶有補焉。 【謹譯】此この夏なつ陰雨いんう節ときに過たがへ…

11 佛法を奉ずべきの詔 持統天皇(第四十一代)

佛法ぶっぽうを奉ほうずべきの詔みことのり(五年二月 日本書紀) 卿等、於天皇世、作佛殿經藏、行月六齋。天皇時時遣大舍人問訊。朕世亦如之。故當勤心奉佛法也。 【謹譯】卿等けいら、天皇みかどの世よに、佛殿ぶつでん經藏きょうぞうを作つくりて、月つき…

10 諸寺官治たるべからざるの詔 天武天皇(第四十代)

諸寺しょじ官治かんちたるべからざるの詔みことのり(九年三月 日本書紀) 凡諸寺者、自今以後、除爲國大寺二三以外、官司莫治。唯其有⻝封者、先後限三十年、若數年滿三十則除。且以爲、飛鳥寺不可關于司治。然元爲大寺、而官司恒治。復嘗有功、是以猶入官…

9 僧尼を諭し給へる勅 天武天皇(第四十代)

僧尼そうにを諭さとし給たまへる勅みことのり(八年十月 日本書紀) 凡諸僧尼者、常住寺內、以護三寶。然或及老或患病。其永臥狹房、久苦老病者、進止不便、淨地亦穢。是以自今以後、各就親族及篤信者、而立一二舍屋于間處、老者養身、病者服藥。 【謹譯】凡…

8-3 僧尼に下し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

僧尼そうにに下くだし給たまへる詔みことのり(第三段)(大化元年八月 日本書紀) 此十師等宜能敎導衆僧脩行釋敎、要使如法。凡自天皇至于伴造所造之寺、不能營者、朕皆助作。今拜寺司等與寺主、巡行諸寺、驗僧尼奴婢田畝之實、而盡顯奏。 【謹譯】此この十…

8-2 僧尼に下し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

僧尼そうにに下くだし給たまへる詔みことのり(第二段)(大化元年八月 日本書紀) 於小墾田宮御宇天皇之世、馬子宿禰、奉爲天皇造丈六繡像・丈六銅像・顯揚佛敎、恭敬僧尼。朕更復思崇正敎光啓大猷。故以沙門狛大法師・福亮・惠雲・常安・靈雲・惠至、寺主…

8-1 僧尼に下し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

僧尼そうにに下くだし給たまへる詔みことのり(第一段)(大化元年八月 日本書紀) 於磯城島宮御宇天皇十三年中、百濟明王奉傳佛法於我大倭。是時群臣倶不欲傳、而蘇我稻目宿禰獨信其法。天皇乃詔稻目宿禰使奉其法。於譯語田宮御宇天皇之世、蘇我馬子宿禰、…

7 僧尼を推問するの詔 推古天皇(第三十三代)

僧尼そうにを推問すいもんするの詔みことのり(三十二年四月 日本書紀) 夫出家者、賴歸三寶、具懷戒法。何無悔忌、輙犯惡逆。今朕聞、有僧以毆祖父。故悉聚諸寺僧尼、以推問之、若事實者、重罪之。 【謹譯】夫それ出家しゅっけせる者もの、賴ひたふるに三寶…