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15 僧尼の濫吹を停むるの詔 元正天皇(第四十四代)

僧尼そうにの濫吹らんすいを停とどむるの詔みことのり(養老四年八月 續日本紀) 治部省奏。授公驗僧尼、多有濫吹。唯成學業者一十五人、宜授公驗。自餘停之。 【謹譯】治部省じぶしょう奏もうす。公驗こうけんを授さずけし僧尼そうに、多おおく濫吹らんすい…

14-3 數寺を併兼して一區に合成するの詔 元正天皇(第四十四代)

數寺すうじを併兼へいけんして一區くに合成ごうせいするの詔みことのり(第三段)(寶龜二年五月 續日本紀) 又聞、諸國寺家、堂塔雖成、僧尼莫住、禮佛無聞。檀越子孫、惣攝田畝、專養妻子、不供衆僧。因作諍訟諠擾國郡。自今以後、嚴加禁斷、其所有財物田…

14-2 數寺を併兼して一區に合成するの詔 元正天皇(第四十四代)

數寺すうじを併兼へいけんして一區くに合成ごうせいするの詔みことのり(第二段)(寶龜二年五月 續日本紀) 今故併兼數寺、合成一區。庶幾同力共造、更興頽法。諸國司等、宜明告國師衆僧及檀越等、條錄郡內寺家、可合竝財物、附使奏聞。 【謹譯】今いま故ゆ…

14-1 數寺を併兼して一區に合成するの詔 元正天皇(第四十四代)

數寺すうじを併兼へいけんして一區くに合成ごうせいするの詔みことのり(寶龜二年五月 續日本紀) 崇飾法藏、肅敬爲本、營修佛廟、淸淨爲先。今聞、諸國寺家、多不如法。或草堂始闢、爭求額題、幢幡僅施、卽訴田畝、或房舍不脩、馬牛群聚、門庭荒廢、荆棘彌…

13 祈雨の詔 元明天皇(第四十三代)

祈雨き うの詔みことのり(和銅七年六月 續日本紀) 頃者陰陽殊謬、氣序乖違、南畝方興、膏澤未降。百姓田囿、往往損傷、宜以幣帛奉諸社、祈雨于名山大川。庶致嘉澍、勿虧農桑。 【謹譯】頃者このごろ陰陽いんよう殊ことに謬あやまり、氣序きじょ乖違かいい…

12 陰雨を祈禳するの詔 持統天皇(第四十一代)

陰雨いんうを祈禳きじょうするの詔みことのり(五年六月 日本書紀) 此夏陰雨過節、懼必傷稼。夕惕迄朝憂懼、思念厥愆。其令公卿百寮人等、禁斷酒宍、攝心悔過。京及畿內諸寺梵衆、亦當五日誦經。庶有補焉。 【謹譯】此この夏なつ陰雨いんう節ときに過たがへ…

11 佛法を奉ずべきの詔 持統天皇(第四十一代)

佛法ぶっぽうを奉ほうずべきの詔みことのり(五年二月 日本書紀) 卿等、於天皇世、作佛殿經藏、行月六齋。天皇時時遣大舍人問訊。朕世亦如之。故當勤心奉佛法也。 【謹譯】卿等けいら、天皇みかどの世よに、佛殿ぶつでん經藏きょうぞうを作つくりて、月つき…

10 諸寺官治たるべからざるの詔 天武天皇(第四十代)

諸寺しょじ官治かんちたるべからざるの詔みことのり(九年三月 日本書紀) 凡諸寺者、自今以後、除爲國大寺二三以外、官司莫治。唯其有⻝封者、先後限三十年、若數年滿三十則除。且以爲、飛鳥寺不可關于司治。然元爲大寺、而官司恒治。復嘗有功、是以猶入官…

9 僧尼を諭し給へる勅 天武天皇(第四十代)

僧尼そうにを諭さとし給たまへる勅みことのり(八年十月 日本書紀) 凡諸僧尼者、常住寺內、以護三寶。然或及老或患病。其永臥狹房、久苦老病者、進止不便、淨地亦穢。是以自今以後、各就親族及篤信者、而立一二舍屋于間處、老者養身、病者服藥。 【謹譯】凡…

8-3 僧尼に下し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

僧尼そうにに下くだし給たまへる詔みことのり(第三段)(大化元年八月 日本書紀) 此十師等宜能敎導衆僧脩行釋敎、要使如法。凡自天皇至于伴造所造之寺、不能營者、朕皆助作。今拜寺司等與寺主、巡行諸寺、驗僧尼奴婢田畝之實、而盡顯奏。 【謹譯】此この十…

8-2 僧尼に下し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

僧尼そうにに下くだし給たまへる詔みことのり(第二段)(大化元年八月 日本書紀) 於小墾田宮御宇天皇之世、馬子宿禰、奉爲天皇造丈六繡像・丈六銅像・顯揚佛敎、恭敬僧尼。朕更復思崇正敎光啓大猷。故以沙門狛大法師・福亮・惠雲・常安・靈雲・惠至、寺主…

8-1 僧尼に下し給へる詔 孝德天皇(第三十六代)

僧尼そうにに下くだし給たまへる詔みことのり(第一段)(大化元年八月 日本書紀) 於磯城島宮御宇天皇十三年中、百濟明王奉傳佛法於我大倭。是時群臣倶不欲傳、而蘇我稻目宿禰獨信其法。天皇乃詔稻目宿禰使奉其法。於譯語田宮御宇天皇之世、蘇我馬子宿禰、…

7 僧尼を推問するの詔 推古天皇(第三十三代)

僧尼そうにを推問すいもんするの詔みことのり(三十二年四月 日本書紀) 夫出家者、賴歸三寶、具懷戒法。何無悔忌、輙犯惡逆。今朕聞、有僧以毆祖父。故悉聚諸寺僧尼、以推問之、若事實者、重罪之。 【謹譯】夫それ出家しゅっけせる者もの、賴ひたふるに三寶…

6 神祇を祭るの詔 推古天皇(第三十三代)

神祇じんぎを祭まつるの詔みことのり(十五年二月 日本書紀) 朕聞之、曩者我皇祖天皇等宰世也、跼天蹐地、敦禮神祇、周祠山川、幽通乾坤。是以陰陽開和、造化共調。今當朕世、祭祀神祇、豈有怠乎。故群臣爲竭心、宜拜神祇。 【謹譯】朕ちん之これを聞きく、…

5-2 鞍作鳥を賞するの勅 推古天皇(第三十三代)

鞍作鳥くらつくりのとりを賞しょうするの勅みことのり(第二段)(十四年五月 日本書紀) 今朕、爲造丈六佛、以求好佛像。汝之所獻佛本、則合朕心。又造佛像旣訖、不得入堂。諸工人不能計、以將破堂戸。然汝、不破戸而得入。此皆汝之功也。卽賜大仁位。因以…

5-1 鞍作鳥を賞するの勅 推古天皇(第三十三代)

鞍作鳥くらつくりのとりを賞しょうするの勅みことのり(第一段)(十四年五月 日本書紀) 朕、欲興隆內典、方將建佛刹。肇求舍利時、汝祖父司馬達等便獻舍利。又於國無僧尼。於是汝父多須那、爲橘豐日天皇出家、恭敬佛法。又汝姨島女初出家、爲諸尼導者、以…

4-3 磐鹿六鴈の靈に告げ給へる宣命 景行天皇(第十二代)

磐鹿いわか六鴈むつかりの靈みたまに告つげ給たまへる宣命せんみょう(第三段)(高橋氏文) 此志乎知太比天、吉久膳職乃內毛外毛護守利太比天、家患乃事等毛无久在志女給太戸度奈毛思⻝止宣太麻不天皇乃大御命良麻乎、虛川御魂毛聞太戸止申止宣太麻不。 【…

4-2 磐鹿六鴈の靈に告げ給へる宣命 景行天皇(第十二代)

磐鹿いわか六鴈むつかりの靈みたまに告つげ給たまへる宣命せんみょう(第二段)(高橋氏文) 是以六鴈命乃御魂乎膳職爾伊波比奉天、春秋乃永世乃神財止仕奉志迷牟。子孫等乎波長世乃膳職乃長止毛、上總國乃長止毛、淡國乃長止毛定天、餘氏波萬介太麻波天乎佐…

4-1 磐鹿六鴈の靈に告げ給へる宣命 景行天皇(第十二代)

磐鹿いわか六鴈むつかりの靈みたまに告つげ給たまへる宣命せんみょう(第一段)(高橋氏文) 天皇加大御言良麻止宣波久、王子六獦命、不思保佐々流外爾卒上太利止聞⻝迷之、夜晝爾悲愁給比川々大坐須。天皇乃御世乃間波、平爾之天相見曾奈波左牟止思保須間爾…

3 神祇を祭祀するの詔 垂仁天皇(第十一代)

神祇しんぎを祭祀さいしするの詔みことのり(二十五年二月 日本書紀) 我先皇御間城入彥五十瓊殖天皇、惟叡作聖。欽明聰達、深執謙損、志懷沖退。綢繆機衡、禮祭神祇。剋己勤躬、日愼一日。是以人民富足、天下太平也。今當朕世、祭祀神祇、豈得有怠乎。 【謹…

2 卜災の詔 崇神天皇(第十代)

卜災ぼくさいの詔みことのり(七年二月 日本書紀) 昔、我皇祖大啓鴻基。其後聖業逾高、王風轉盛。不意、今當朕世、數有災害。恐朝無善政、取咎於神祇耶。蓋命神龜、以極致災之所由也。 【謹譯】昔むかし、我わが皇祖こうそ大おおいに鴻基こうきを啓ひらきた…

1 天神を祀るの詔 神武天皇(第一代)

天神あまつかみを祀まつるの詔みことのり(四年二月 日本書紀) 我皇祖之靈也、自天降鑒、光助朕躬。今諸虜已平、海內無事。可以郊祀天神、申大孝者也。 【謹譯】我わが皇祖みおやの靈みたま、天てんより降くだり鑒ひかりて、朕ちんが躬みを光てらし助たすけ…

大日本詔勅謹解4 神祇佛敎篇 例言

例言 一、佛敎界ぶっきょうかいの諸高僧こうそうに賜たまわつた詔勅しょうちょくは、相當そうとうに多いが、一々これを收おさめて、大意を謹述きんじゅつすると、非常に多くの紙數しすうを要するので、唯ただその代表的なものを謹載きんさいする事とした。 …

大日本詔勅謹解4 神祇佛敎篇 序言

序言 日本の宗敎史は、固有の神道しんどうと外來の佛敎ぶっきょうとの交錯史である。大體だいたいにおいて、神道しんどうよりも、佛敎ぶっきょうの方が旺さかんであつた。唯明治初期の排佛はいぶつ毀釋きしゃく運動が起つた時だけ、一時じ、佛敎ぶっきょうが…